水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

エリア特集

大雪山の山池群(北海道)

「神々の遊ぶ庭」に穿たれた日本最大の山岳湖沼群 北海道の最高峰を持つ道内最大の脊梁山脈だけあって、この巨大な山塊が擁する湖沼の総数は大小合わせれば百は下らないだろう。それもそのはず、南北40km東西30kmに及ぶ大雪山国立公園は山岳公園として国内最…

鈴鹿山脈の山池と野池(三重県・滋賀県)

鈴鹿の池さんぽ(ver. 3.21)2023年9月更新 鈴鹿山脈の個性的な山池群と、伊勢平野を潤す野池群 鈴鹿山脈の個性的な山池群と、伊勢平野を潤す野池群 鈴鹿山脈の山池 概要 最高峰の御池岳は名のとおり頂上は池の楽園 霊仙山のお虎ヶ池 御在所岳の長者池 三池…

御池岳の山池群(滋賀県東近江)

ver.3.21抜粋(2023年9月更新) それは山上の空母。テーブルランドの空中庭園に点綴する、魅惑の山池群 池が名に冠せられた山は、池好きにとってみれば特別のものがある。隕石クレーターのある長野県の御池山(1,905m)も心躍るが、東海と近畿を隔てる鈴鹿山…

霧島連峰の池さんぽ(宮崎県・鹿児島県)

百名山「霧島」に穿たれた火口湖群 「霧島山」は百名山のひとつに列せられてはいるが、現地に行くとそういう名の単独峰がないので戸惑った。地鶏や芋焼酎のブランド名で日本中でおなじみの名であるが、じつは1700mの韓国岳(からくにだけ)を主峰とする一群…

船形山の山池さんぽ(宮城県)

巨大地すべり地形が生みだした池群 奥羽山脈中部に位置する二百名山の船形山は、天然の山池の宝庫であり、毎年のように再訪をかさねている。これほど執拗に時間をかけている池群も他にない。雪で行く手を阻まれたり、毎度、苦労させられているが、現地案内板…

奄美群島の島池さんぽ(鹿児島県)

奄美群島の島池めぐり 鹿児島県に属するが、九州南端から300kmから500km離れた洋上にある群島。もっとも南にある与論島は沖縄本島までわずか25km。 地形としては沖永良部島と与論島はフラットな珊瑚礁タイプ、他は山がちな地形。酒は黒糖焼酎が島ごとに発展…

赤城山の池さんぽ(群馬県前橋)

百名山・赤城山は二重式の成層火山で南北4km、東西2kmの馬蹄形カルデラの中に二つの火口原湖と二つの火口湖の計四つの山池を持つ。

五島列島の島池さんぽ(長崎県五島列島)

五島列島 島池さんぽ ver. 1.51(2023年更新) 五島列島の島池 五島列島は、大小150余の島々からなる国内屈指の諸島群。 火山活動と海蝕による複雑な海岸線と地形が魅力。 島域全体が西海国立公園に指定。2018年には世界文化遺産にも認定登録。 人の生活があ…

くじゅう連山の山池群(大分県)

くじゅう連山の山池めぐり ver.1.1(2022年6月) くじゅう連山の山池さんぽ 火口湖と湿原の豊富さは九州随一 「くじゅう」と「久住」と「九重」は別? 山麓湖沼群 筑後川の水源「坊ガツル」 火口湖群 湿原と池塘 雨ヶ池 タデ原湿原 法華院温泉と砂防ダム群 …

八幡平・岩木山・秋田駒ケ岳の山池(岩手県・秋田県)

ダブル百名山という贅沢。本州最大の山岳湖沼の大伽藍 『日本百名山』に掲載されている八幡平と岩手山という二つの名山に穿たれた湖沼群。本格登山で挑む火口湖からクルマで軽装ハイキングで行ける湿原の池までとりどり。かつて雲上の都市といわれた鉱山町の…

神津島の島池さんぽ(東京都神津島)

神津島の島池さんぽ ver2.0(2022年4月)この島の強烈な印象にハートを撃ち抜かれたのは、かなり前に新聞の「新日本百名山」を紹介した欄に大きく出ていた写真だったと思う。 巨大な切り株のような島。切り株の根の間に小さな町。こんなファンタジーのような…

七尾の野池群(石川県)

能登半島を、小さな魚をそっと包み込む手の形とみれば、掌にあたるところが七尾市になる。親指の崎山半島、小魚にあたる能登島も七尾に属する。 無料の能登自動車道が通じたことでアクセス性も抜群となり、能登半島でもっとも定番の観光地といえよう。 拠点…

八重山諸島の島池さんぽ(沖縄県)

離島ターミナルのある港町を拠点に、個性豊かな島池めぐり 八重山諸島は、東京〜福岡間のおよそ二倍の2,000km! 沖縄本島からでも400kmも離れている日本最西端かつ最南端の島々。 八重山諸島の拠点となるのは石垣島。与那国島への空路および離島海路の起点に…

白山の山池群(石川県白山)

日本最西端の高山伽藍にある池群 日本百名山どころか富士、立山とならび日本三名山とも称せられる白山。『日本百名山』の作者である深田久弥氏にとっても子どものときから仰ぎみた故郷(ふるさと)の山であり、特別な思いがつまった山だったようだ。 北陸と…

八丈島の島池さんぽ(東京都八丈島)

八丈島北東部のメットウ井戸 八丈島の地形と歴史と池 二つの新旧火山をのせた島 島の生活と池 水田と溜め池 流人によってもたらされた池造りの技術 中之郷地区の溜め池群 中之郷地区の水田用水路 山上の人造湖 水汲み場と水道水源 山池 八丈富士の山池 三原…

対馬の島池さんぽ(長崎県対馬)

対馬の地理と地形 対馬(つしま)は日本海に浮かぶ離島で、日本本土より韓国の方が近い。 戦時中に日本軍が島の中央部を開削して船が通行できるようにしたので北の島と南の島の二つの大きな島に分離しているが、これをひとつの島と見た場合、佐渡島、奄美大…

隠岐諸島の池さんぽ(島根県隠岐島)

島前、島後の四島からなる隠岐諸島。離島ならではの魅力的な池をめぐります。

知多半島の野池(愛知県)

総数3千をも越えるため池を有する愛知県。 その半数近くにあたる1300もの池を抱えているのが知多半島。しかしハイダムスペックはたった二基。そんな知多半島の野池を概観する。

岡崎の野池群(愛知県)

岡崎という地方都市の市街地まっただ中に、今なお住宅に囲まれながらも野池が数多く残っている。 これらの市街地の池は、南湖公園などの無料駐車場にクルマを停めて攻略することができる。 一方で町の中心部から離れた自然豊かな往年のバスポンドの方は、た…

万博記念公園の池群(大阪府吹田)

公園池群としては日本屈指のフィールド。ぜんぶの池をめぐるには半日がかり。 一度はコンクリートで固めた万博跡地を、水豊かな森へと再生する「レガシー」。 竹林の丘陵を切り拓きコンクリートで造成され1970年に開幕した万博会場だが、その跡地は人工的に…

備前備中の野池群(岡山県)

水にまつわる歴史の深みを感じさせるエリア。 掲載している岡山市の野池・ダム・水辺 掲載している玉野の野池 掲載している倉敷の野池 水にまつわる歴史の深みを感じさせるエリア。 まだ織田の一家臣にすぎなかった羽柴秀吉が、その後、武士として初めて日本…

二豊エリアの野池群(福岡県・大分県)

夕田池周辺のナビ画面と豊前野池群絵図 東九州自動車道に沿った豊穣の野池ベルト 古代の豊国(とよのくに)は北九州から大分にかけて、今の東九州自動車道が貫く経済圏を治め、律令時代になって豊前と豊後に分割された。 豊前では北九州市北東部から高速道路…

茂原の野池群(千葉県)

睦沢町の野池でよく見られる地域共通の看板。(河須ヶ谷堰) 房総の「池」と「堰」の文化的境界。 茂原市とこれを取り囲む五町一村で構成される長生郡は、合併統合の動きが古くからなされているが、実現していれば「長生市」として一大行政圏をかたちづくっ…

志賀の野池群(石川県)

志賀原発のお膝元に多くの野池が残るが 能登半島随一の野池銀座。特に志賀原発から南にかけてのなだらかな海岸段丘上の池密度が濃い。ボスキャラの猪の谷池が鎮座する志加浦台地だけでも100を越える溜め池がある。 拠点としては志賀町中心部近くの国道249沿…

松原湖沼群(長野県小海)

「松原湖」じつは湖沼を集めたグループ名 三人組ユニット「松原湖」。その出自の秘密・・ ラインナップ 猪名湖 大月湖(松原貯水池) 長湖 臼児池など四沼 松原湖沼群、幻の八番目の池? 八那池 学術研究の歴史も古い 空撮写真 Google マップ 「松原湖」じつ…

宮古列島の島池さんぽ(沖縄県宮古島)

五つの島を橋でめぐれる島池さんぽ 宮古島は東京からも直行便があるなど、絶海の離島とは思えぬ抜群のアクセス性。観光設備も洗練されており、夜の飲み屋街も明るくにぎやかで、離島にいる感じはあまりしなかった。 宮古島を本島とし下地島、伊良部島、来島…

壱岐島の池群(長崎県壱岐)

壱岐島の生池(なまいけ)は、生池城との関係や伝説を拙著『日本全国 池さんぽ』の第六章「城池さんぽ」にて紹介させてもらった 壱岐島の池群の概況 長崎県全体の6割にあたる280基もの古墳がひしめくまほろばの王国・壱岐島は、小さな丘陵と平地が交互に入…

淡路島の野池群(兵庫県)

淡路島ランガンマップver.2.2(2019年11月改訂) 全国21万のため池の10分の1以上が、淡路島に集結。 淡路島には自治体別で全国1位のため池保有数を誇る淡路市を有するだけでなく、残る洲本市、南あわじ市も2位、8位とすべてトップ10入りを果たしている。…

山形の湖沼群(山形県)

西蔵王高原と三本木沼(2017年5月撮影) 釣り人を魅了する高原湖沼から、足で楽しむ蔵王の山池まで多彩 【百名山】蔵王の山池群 【東部】蔵王西麓にひろがる高原湖沼群。 【西部】魅惑の白鷹湖沼群。 【中心部】山形市街エリアの湖沼 アーカイブス 釣り人を…

笠間の野池群(茨城県)

笠間市には、およそ200の農業用ため池がある。 特筆すべきは笠間池をはじめ、霞ヶ浦から導水管によって揚水してきた水を貯めている池もある。こういった池は通常の流れ込みとは別に、導水管の流入工が見られる。マニアックな点だが、特徴的なものなので笠間…