水辺遍路

実踏・日本の湖沼 9,000湖

宮城県

若林堤(宮城県白石)

現在の一般的な池名は弁天沼であるが、江戸末期に池畔に弁財天が祀られるまでは、若林堤と呼ばれていた。 つまり現在の公園名の若林公園は池の古い名をおのずと残す意味があり文化的にみて粋なはからいである。 弁天沼というよくある名ではもったいない。せ…

馬牛沼(宮城県白石)

ばぎゅうぬま。 池ヌシは馬の首と牛の体を持つ異獣 馬牛沼。 シンプルな池名ながら全国で他に同名の池を知らない。 起源は古く、9世紀初めに沼に関する伝承が残っており、征夷大将軍・坂上田村麻呂の馬が沼に落ちて死んだことから「馬入沼」となったらしい…

第二山梨ダム(宮城県角田)

堰体にクレーター? 2021年時点のGoogleマップでも「山梨ダム」と並んで「第二山梨ダム」と記載された池。 山梨ダムの方は堤高16mのハイダムとして「ダム便覧」にも記載されているが、こちらは諸元不明。しかし堰体は「山梨ダム」よりも明瞭で大きく見える。…

山梨ダム(宮城県角田)

「ダム便覧」掲載のハイダム。2021年時点のGoogleマップでも「山梨ダム」と記載されている。 堤高16mとのことだが堤は森林に埋もれてしまっており天然の池のような居住まい。 山梨ダム(左)と山梨第二ダム(右)のツーショット。

釜房湖(宮城県川崎)

【かまふさこ / 釜房ダム】釜房ダム(2021年4月撮影) 仙台の奥座敷にあるダム湖百選の人造湖 東北らしいなだらかな丘陵地帯に広がる雄大な景観の人造湖でありながら、仙台市のおとなり川崎町に位置し、東北の名湯で知られる秋保温泉もほど近い。ダム湖百選…

村田ダム(宮城県村田)

農業用の土盛り堰体のハイダム。水源の森百選。関係者以外立ち入り禁止。 アクセス路は1.5車線。ダムサイトに舗装駐車場あり。 マークした場所は駐車場。

払川ダム(宮城県南三陸)

【はらいかわだむ。田束湖】 宮城県沿岸では最北に位置するダム。県営の多目的ダムであり、貯水池名は地域公募で選ばれた田束湖 (たつがねこ)。山名が由来。 堰体は理知的で一本筋の通った顔付き。 貯水池の方はそれほど峻険な谷というわけでもないが、オ…

泉沢ポケットパークの池(仮称)(宮城県気仙沼)

快走二車線の南三陸グリーンロード沿いにありアクセス性のよい野池だが、かなり濃潤な空気をまとっている。 ポケットパークとして駐車場が用意されている。アクセス路は快走路。看板もポップでインパクトあり 円筒形の余水吐はけっこうインパクトあり。 堰体…

楳田川防災調節池(宮城県大衡)

防災調節池という名が付いていたが、構造や立地からもとは農業用の溜め池だったと思われる。大衡町はもともと溜め池の多いエリア。堤の下には今も水田が広がる一方、池上の高台は整地され第二仙台北部中核工業団地に。 工業団地には三つの防災調節池が設けら…

興井(宮城県多賀城)

おきのい。生活空間の中に突如現れる異空間の池。なんと古来からの歌枕であり、国の名勝である。 住宅地の中にいきなり。国名勝の池。 かなり変わりダネの池。この池にいちばん萌えるのは日本文学好き。「おきのい」と読み、沖の井、沖の石とも。 松尾芭蕉の…

日和山の沼(仮称)(宮城県仙台)

津波で、池の中にひしゃげた大型コンテナが 運河開削前は蒲沼という広大な沼地 蒲生干潟の中にある池で、発達したヨシ群落から見ると、潮の干満に関係なく池として常態化したものと見られる。これは東日本大震災の航空写真でも現在と同じような池形状をして…

深川沼(宮城県七ヶ浜)

平安時代は広大な潟湖だった 七ヶ浜は東日本大震災の被害が大きかった。海近くにある深川沼も津波に呑みこまれたことと思うが、今は立派にヨシ群落も育ち、穏やかに水面(みなも)を揺らしていた。 別名、弁天沼とも。深川沼から海側は工業地帯で、ちょうど…

二ツ石ダム(宮城県加美)

国営事業として農水省が建造し、宮城県が管理を行なう農業用貯水池。堰体タイプはロックフィルダム。 大崎の穀倉地帯である大崎耕土を潤す。その水が大崎の米を育み、銘酒「一ノ蔵」や「伯楽星」を生み出しているのかと思えば、愛おしくなる貯水池である。 …

田谷地沼(宮城県加美)

取水門側から見た田谷地沼。もともと天然の沼があったところに堤を築いたのではないかと思われる形態である船形山北麓湖沼群のひとつで、池めぐりの拠点に最適の荒沢自然館の駐車場、トイレ、ビジターハウスが隣接する旗艦池。 火山性堆積物が主体の河岸段丘…

惣の関ため池(宮城県利府)

【そうのせきためいけ。惣の関下溜池、惣の関ダム】 宮城県の愛? 湖面自由利用を謳う奇跡の水道水源池 「惣の関ため池」よりも「惣の関ダム」の呼び名の方が一般的になってきたかもしれない。しかし、この大好きな池を「惣の関ため池」と呼び続けたいと思う…

直沢ため池(宮城県大和)

【すぐさわためいけ。直沢公園】 見た感じ堤高15mあるかないか・・ハイダムスペックを満たしそうな堰体。 立派な農業用溜め池であるが、現在はインレット側が工業団地になっている。そのため、本来なら流れ込みがあるはずのワンドの一角がスパッとコンクリー…

荒井池(宮城県岩沼)

荒井池は岩沼市街地内の朝日山公園の構成要素になっている池であるが、堰体や取水設備などから公園化される前は溜め池だった可能性もある。 釣りは禁止。釣りをしている人を見つけたら連絡してくださいと、市役所と警察署の連絡先が記された看板があり、手厳…

グリーンピア岩沼の池(仮称)(宮城県岩沼)

丘の上にあるグリーンピア岩沼というレジャー施設への二車線アクセス道路沿いに四つの溜め池が次々と現れる。 これら四つの池のいずれかで、2013年6月に釣り人の死亡事故があった。 宮城県では毎年のように溜め池への転落による水難事故が起こっているが、ど…

天姓院の沼(仮称)(宮城県大和)

2016年7月、宮城県の溜め池で釣りに来ていた父子三人が池に転落して亡くなるといる事故があった。水温が低い時期ならともかく、三人も亡くなるような危険な池とは、どんな池なのか。 事故のあった池名は報じられていなかったが、新聞の写真やニュースの映像…

白沼(宮城県加美)

船形山の北側にある山池群のひとつで、湖周長1km級で長沼と並び代表的な存在。沼という名であるが、分類としては湖とすべきスケール。 鎌倉時代に発生した巨大地すべりで生まれた。よく見ると大小の二つの池が近接している。小さい方の池と道はかなりの高低…

長沼(宮城県加美)

キャンプ場の水辺空間として活用 船形山の北側にある山池群のひとつで、湖周長1km級で白沼と並び代表的な存在。沼という名であるが、分類としては湖とすべきスケール。 青野川の本流自体が鎌倉時代に発生した巨大地すべりで堰かれたもので、二つの池が連結し…

サギ沼(宮城県加美)

サギ沼と、さぎ沼湿原船形山北麓湖沼群のひとつ。 広闊な北向き斜面を埋める森林のところどころに無数の池塘が穿たれている。現地に来るまでその存在を知らなかったが、名前が分かっているものだけでも20以上の沼や池塘もある。 林道葡萄沢線との分岐点にい…

船形山の山池群(宮城県加美)

船形山山麓湖沼群ver2.1奥羽山脈中部に位置する船形山は、天然の山池の宝庫であり、毎年のように再訪をかさねている。これほど執拗に時間をかけている池群も他にない。雪で行く手を阻まれたり、毎度、苦労させられているが、現地案内板や聞き込みなどの情報…

ビン沼(宮城県加美)

ビン沼船形山北麓湖沼群のひとつ。 林道葡萄沢線との分岐点にいくつかの案内看板が立つ。この林道案内板に出ていた地図に沼の名がたくさん記されていたのが、この日、いちばんの収穫。 ビン沼は林道葡萄沢線に入ってすぐのところにある。水辺へのアプローチ…

魚取沼(宮城県加美)

ゆとりぬま。 いまだ到達できていない標高620mの秘湖。成因は堰き止め。国の天然記念物のテツギョが棲息し、捕獲は禁じられている。とはいえ「魚を取る沼」という名は魅惑的。 一帯の山脈は天然湖の宝庫。凝灰岩の地質と、古い山地という要因の恩恵か。翁峠…

栗駒湖(宮城県栗原)

くりこまこ。栗駒ダム。 宮城県営の多目的ダムである栗駒ダムによってできた人造湖。水源は宮城、岩手、秋田の県境にまたがる名山・栗駒山。 アプローチ路となる県道はダムを避けるようにトンネルでバイパスされている。取り残されたようなダム湖は静かだ。 …

桑沼(宮城県大和)

船形山麓湖沼群の筆頭格。 船形山の南東側の山間にぽっかりと開いた魔女の瞳。そんなたたずまいの桑沼は深いブナの森に囲まれ、縄文時代もきっとこんなだったろうなという空気である。クルマでアクセスできるとはいえ、県のホームページでは四輪駆動車推奨。…

小荒沢の沼(仮称)(宮城県大和)

どこにいるか分かるでしょうか。黒くずんぐりした魚が複数、水面で波紋をつくっていた。船形山山麓の湖沼群のひとつ。 南東側山麓の拠点となる旗坂野営場駐車場から舗装県道を南に1.4km下ると、同野営場を登山口とする遊歩道終点との合流ポイントがあり、近…

すりばち沼(宮城県大和)

深いブナの森。木々の間からかろうじて水面が見える船形山山麓の湖沼群のひとつ。 駐車場、トイレ、キャンプ場のある旗坂野営場を登山口とした升沢自然遊歩道を1.3km分け入ったところにある池。 もう少し池に肉薄したかったが、ちょっとなめてかかり山歩き装…

藤沢沈殿池(宮城県栗原)

ダム湖の半分を赤い水が埋める。これぞ鉱滓ダム湖の醍醐味? 神岡鉱山と双璧をなす日本屈指の鉱山の跡地。 池の近くにある細倉鉱山は約1200年前に銀山として発見され、江戸時代に鉛、明治には亜鉛の鉱山としても開発が進んだ。岩崎弥太郎率いる三菱が鉱山開…