奈良県
古墳時代に築造された祭祀用の池 飛鳥時代の七世紀後半に築造された庭園池。 2019年8月に明日香の里に石組みの水路が発見され、この人工池が天皇や宮廷の祭祀の場だったのではないかと見立てが研究者によって示された。 日本初の本格的な宮廷庭園跡 池はデザ…
曽爾高原の標高810mに位置する天然湖沼。ススキ原に囲まれた湿原化の進む池で、晩秋に草紅葉とともに黄金色に輝く絶景が多くの観光客の心を捉えている。日本の重要湿地500、平成の名水百選に選定。
「危険」看板の名義は、宮内庁 中の島が古墳になっているが、溜め池構造も持つ。 鳥屋ミサンザイ古墳(宣化天皇身狭桃花鳥坂上陵)。池に立てられた看板は、宮内庁!
「日本書紀」や「万葉集」にその名がしばしば登場するにもかかわらず、長らく所在地が不明で「幻の池」ともいわれた磐余池(いわれいけ)。現存するなかでは日本最古のダムのひとつとされる大阪府の狭山池(日本ため池百選)より古く、築造はなんと6世紀!!
老人ホームが隣接した大型の溜め池。堤からは「関西の軽井沢」こと大宇陀の里を見おろせる。池畔にはホームの住人たちが植栽したカキツバタ群落がある。 釣り禁止。 近くには、しだれの一本桜として有名な又兵衛桜や、本郷温泉、道の駅がある。 道の駅 又兵…
発電用の水を取水するハイダムスペックの堰堤。 紀伊半島の内奥を貫く国道から分岐し、さらに秘境へとひたすら悪路の舗装林道を進み、たどり着いたときの達成感たるや。 ほとんどクルマが通らないので、静かな時間に包まれて池ごはん。ヤキソバと冷凍うどん…
なんという急傾斜の堰体。草を刈ったら緊張感あふれる姿が現れそう標高637mの単立峰・伊那佐山は水の神様として頂上に都賀那岐神社をいただき、その配下に二つの溜め池を山腹に擁する。 「ダム便覧」掲載の溜め池でもあるが、同名の池が岐阜県大垣にもあり、…
JPOWERの水力発電用の取水堰堤で、アーチを描くコンクリート堰堤を越流する水が艶やかで美しい。現地の標識には奥里取水ダムの名が記されていた。堤高20.5m。ダムカードあり。 アプローチ路は1.5車線舗装路で特に難所なし。前後の渓での釣りは入漁券が必要。…
奈良県のため池データベース登録名「呉ヶ谷池」は堤高15m。 大蔵省所管? ダム便覧の記載なし。2012年ごろ、インレット側にヘラ台のようなものがたくさんあったが改修できれいに消えた。 立入禁止。
【いけはらだむ / 池原貯水池】アーチダムの天端は国道になっている。対岸に見えるのが取水設備と洪水吐ゲート アーチダムの人造湖としては日本最大 巨大なアーチダムとは背を向けるようなかっこうで対岸に洪水吐ゲートと取水設備を置いたちょっと変わったレ…
高床式の楼閣がすっくと立つ池のたたずまいは、日本中の池を探してもここだけだろう。 もっとも溜め池が築造されたのは江戸時代、楼閣はそれよりはるかに古い2千年ほど前の建物を復元したものだそうで、時代のミスマッチがある。わざわざ池の中にコンクリー…
100m越えの高さを持ちながら、経済性を突き詰めた極薄アーチの緊張感が素晴らしい坂本ダム。 それにしても秘境感がすごい。ここまで1時間ほど走ってきて、すれ違ったのは三角の目をしたオートバイが1台のみ。 30年近く前になるだろうか。20代のころ、オー…
いくさかいけ。親里競技場。堤の一本桜。開花するとさぞかしみごとなことだろう。甲子園でも有名な天理高校野球部が練習する親里競技場と隣接。春は土手上の一本桜がみごと。 池は遊歩道があるがフェンスが張られ、「魚を取ることを固く禁じます」の看板があ…
池名を冠した馬田池公園が隣接。 池は特に公園の構成要素にはなっておらずフェンスで囲まれているが、フェンス外のスペースに桜が植えられベンチが設置。
まさに秘境。すさまじい地形である。 249名の死者を出した明治時代(1889年)の十津川大水害では、急峻な山体の深層崩壊によって、じつに53もの天然ダムができた。うち31湖は地名を付して「〜新湖」と名付けられている。 多くの土砂ダムはその後、決壊して二…
かぜやだむ。風屋貯水池。 電源開発が管理する水力発電用の堰体高100m級、巨大ダム。紀伊半島のヘソの位置にある陸の孤島ともいえる立地だが、ダムに沿う国道168号は年々、高規格化された道路区間が伸びており、昔に比べればアクセスは魔法の絨毯。 激しくの…
あさひだむ。旭貯水池。紀伊半島の最奥部。秘境のアーチダムである。 発電アーチダムは秘境が似合う。 関西電力・奥吉野発電所における揚水式発電設備の下池。 紀伊半島最奥の十津川村に位置し、アクセス道は半島を縦断する国道168号。かつての酷道も大規模…
瀬戸貯水池。 近畿圏最強の秘境ダムとも幻のダムともいわれる揚水式発電所の上部貯水池。 下池である旭ダムから直線距離では1.2kmほどしかないのに水面標高差は500mにもなることは確かにすごいが、ダムまでは舗装された管理道がついているので、じつのところ…
奈良健康ランドに隣接する四角い皿池タイプの池。 釣り禁止。 奈良健康ランドは名阪国道の終点からのアクセスもよく、とてつもなく歴史の古い方形の皿池や古墳池が集積するエリアのただ中にあり、天平の甍香る水辺めぐりの際には、はずせないオアシススポッ…
ふたつのだむ。二津野貯水池。 電源開発(Jパワー)が管理する発電用アーチダムが堰く二津野貯水池は、のたうつ蛇のように大きく小さくうねりながら細く長く上流へとのびるダム湖。 右岸側に国道が沿うが堰体のあたりではダム湖ははるか下にあって、なかなか…
さるたにだむ。猿谷貯水池。 山深い。紀伊半島はまさに日本に最後に残された陸の孤島だ。未完成に終わり幻の鉄道となった五新線の終着駅が、ここ猿谷ダムの湖畔。 人里離れた山深くの大型ダムは電力会社の水力発電専用ダムが相場だが、猿谷ダムは国直轄。 国…
宮奥湖。宮奥ダム水辺公園。湖岸に貼り付くへらぶな釣り師が見える。 なぜかピラミッドのある、ゆるい空気が魅力のダム湖。 重力式コンクリートの奈良県営の多目的ダムが宇陀川を堰く宮奥湖。あまり湖名で呼ばれることはないようだが、のんびりとした雰囲気…
こうずけこうえん。 アリーナのある総合スポーツ公園の構成要素として取り込まれた池。 よく見ると池の構造が興味深い。堤や取水設備らしきものは見あたらず、全体的に周囲の平地より一段低いくぼ地状の地形。流入部は紀ノ川から直接、短い支川が流れ込む。 …
つづらおだむ。 関西電力の発電を担う重力式コンクリートダム。 ダムの上下流の天ノ川には県道が付き従い、渓相がよいこともあってキャンプ場銀座となっている。釣り場としても魅力的な川で、ダムの下流側はアユ、上流側はアマゴの漁協により行われている。 …
こうせだむ。 楽しては得られぬ「ダム行者」の境地。 紀伊半島の奥深く、季節になると今なお白装束の行者さんの姿であふれる奈良県天川村。 天川といえば行者の宿としてひっそりと営業をつづけてきた洞川温泉が近年、若い人や外国人といった行者とは縁のない…
大峯修行の玄関口にある池は、身を清める水垢離の場。 龍泉寺は大峯修行の玄関口。門前には川をはさんで行者たちが使った洞川温泉(どろがわおんせん)が軒をつらねる。 池はちょうど紅葉の盛りを迎えていた。標高800mを越えるこの地は麓よりひと足、冬の訪…
地獄谷新池は春日大社を横目に、旧柳生街道の峠へと向かう滝坂の道を徒歩で行く。石畳もあり古い街道を感じさせる。 途中、夕日観音、朝日観音を経て一時間ほど歩くと池の下にある首切地蔵前の休憩所に出た。 そこからもう少し上り坂を進むと、堰体らしき土…
かがみいけ。東大寺。 国宝にはさまれた池に馬魚が泳ぐ。 東大寺境内にあり、運慶・快慶作の阿吽(あうん)の金剛力士像に頭を下げつつ南大門をくぐると、参道右側に中門と大仏殿を奥に鏡池が広がっていた。 大仏殿を池面に映しだし、鹿が草を食む光景はまさ…
さぎいけ。 猿沢池、荒池を含めた三段の最上段にある池。 周辺が公園として整備され、池の中にはじつに立派な浮見堂(観月堂とも。水上のあずまやのようなもの)もある。 また池畔に「洞水門(どうすいもん)」と呼ばれる水琴窟があり、無料で地底から奏でら…
古都奈良の庭園池としては筆頭格にあるといっていいだろう。なんといってもこの庭を設計したのは、京都の銀閣の庭園を手がけた親子の父にあたる人。 庭園の主役といえる池は、西小池と東大池で構成され、赤い太鼓橋が紅一点を添え、三匹の亀の甲羅のような小…