隠岐島はじつは四つの島の総称
隠岐島はじつは四島からなる群島であるが、丸い形をした「島後島(どうご)」を隠岐島そのものだと長らく勘違いしていた。いざ隠岐に行く段になって、島前(どうぜん)と島後(どうご)を区別することが渡航の最初の一歩となることを知った。
島後(どうご)
島の東西に横綱ともいえる個性的な天然湖、中央に島唯一の大型多目的ダム湖がある。
農業用の溜め池は30湖ほど。
天然湖
東横綱の津井の池(さいのいけ)は男池、女池の二つで構成される海跡湖。海チカのジオサイトな池にもかかわらず、まったく観光地化していない。
対照的に西横綱の油井の池は駐車場、トイレ、遊歩道が完備され、島でははずせない観光スポットとなっている。
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ため池
令和二年に告示された特定農業用ため池は30余。池名というより地名のような名で登録された池が半数ほどあり、それが正式な池名として確定してしまうのは、少々、気の毒な気もする。
島西部にある亀の原池は高さ15mの堤を持ち、公園化されて湖周路も用意された横綱格の溜め池。
ほか、美しい娘が大蛇になる池伝説のある床山の池や、大蛇の恩返し伝説の重栖川近くにある谷川池、隠岐名物の闘牛場近くにある岳野溜池などが代表例。
西郷港
島後島の玄関口は島南部にある西郷港。
地酒とウミウシ料理
隠岐島後の池さんぽの仕上げは、港前の居酒屋で島の酒と肴。ウミウシ料理がめずらしい。
地酒ワンカップでは、隠岐誉のプリントカップをゲット。
島前(どうぜん)西ノ島
重力式コンクリートダムによる人造湖1つと、4つの特定農業用ため池がある。
別府港
西ノ島の海の玄関口は内湾側にある別府港。
島前(どうぜん)中ノ島
11の特定農業用ため池が登録されている。
筆頭格の矢原池と中黒溜池の二つがハイダムスペックのアースダム。鯉のほか大型のカエルが生息。
ほか、名水百選の「天川の水」など。
菱浦港
中ノ島の玄関口は、菱浦港。
島前(どうぜん)知夫里島
1つの特定農業用ため池が登録されている。
島へのアクセス
本土側からは境港から毎日カーフェリーが往復しているので、池めぐりではマイカーという選択肢もある。また高速船や飛行機とレンタカーの組み合わせもよい。
隠岐の島の池めぐりは基本的にアップダウンが多いので自転車でまわるには体力が必要。
内航路
本土と隠岐諸島を結ぶ航路とは別に、島前の三つの島を結ぶ島内航路(便によってはクルマ、バイク積載可)がある。乗り放題パスは1日600円、2日で1000円。
また、島内航路は予約はできないので積載台数に限りがあるマイカーやレンタカーの場合、早めに港に着いて受付した方がよい。
海から見た隠岐諸島
島前
島後