地すべり地形のスター池
亀の原池は隠岐島後を代表する溜め池であるが、その名は地すべり地形のひとつ、スプレッド型の「亀の原池地すべり」として、地すべり研究者らの間では有名な存在。
これまで全国、数多くの地すべり地形にある池たちをめぐってきたが、隠岐の島西部の油井の池と、ここ亀の原池は特に心に残る池となった。
地すべり地形を利用した溜め池
成因タイプは堰き止め湖?
直接の成因は地すべりによる堰き止め湖か。それを改造して溜め池化したと思われる。
隠岐島後には亀の原池だけでなく、島北部にも地すべり地形でできた池や湿地を改造したタイプの溜め池が見られる。
亀の原池は堤高15mの人工堰体をもち、溜め池としての規模も大きい。
大平田の溜め池の事例
亀の原池の堰体
堤高15mのアースダム。前法面は遮水フェイシング処理が施されている。(ラバーフェイシングか?)
取水設備
斜樋タイプ。
洪水吐
コンクリート製の越流堤と導水路付き。
石積み護岸
バックウォーター側に施工。下の写真に写っている生き物は蛇ではなくカモ。
コンクリート護岸
堰体側に施工。
中の島
親水設備(亀の原水鳥公園)
亀の原水鳥公園として整備。6000本のツツジ。
亀の原池鳥獣保護区。
見晴らし台
木道
池の後背地(バックウォーター)側に木道が設置。
ちょっとしたスリル感もあり、池の後背湿地の観察にも最適で、とてもいい設計だと思う。
駐車場と案内板
舗装駐車場、トイレあり。
生息魚類と動植物
ニシキゴイを確認。鳥類は水鳥とアオゲラなど。
隠岐の島池さんぽマップ
Googleマップ
マークした場所は駐車場。