奄美群島の島池めぐり
鹿児島県に属するが、九州南端から300kmから500km離れた洋上にある群島。もっとも南にある与論島は沖縄本島までわずか25km。
地形としては沖永良部島と与論島はフラットな珊瑚礁タイプ、他は山がちな地形。酒は黒糖焼酎が島ごとに発展している。
各島にはダムや溜め池など貯水池があり、沖永良部島には「ため池100選」に選ばれた松前の池、喜界島には見学可能な地下ダムなど見どころも。ほか、地底湖、タイドプール、滝つぼなども。
奄美大島
奄美群島最大の島には6基のダム
多目的ダムの大和ダム、上水道用と農業用の取水口が分かれている須野ダムほかダムが6基ある。(※水辺遍路調べ)
ため池は少ない
島の規模のわりに溜め池は少なく、北部に数基あるだけ。防災重点ため池になっているのは節田ため池のみ。堤高が最大なのは11.7mの宇宿池。
天然湖沼
世界自然遺産エリアに保全された池が
目立つ天然湖沼は見つからなかったが、世界自然遺産エリアにある奄美フォレストポリスに人の手で自然の形態に近づけようとしている池群があった。
ハートの形をしたタイドプール
ハートロックという干潮時にだけ現れるハート形の潮だまり(タイドプール)があり、ここではサメ注意の看板が。
二つの玄関口
名瀬港
鹿児島とを結ぶフェリーは毎日発着。おもな玄関口は名瀬港と古仁屋港の南北二つ。
古仁屋港
奄美大島の南側の玄関口。奄美海運の長距離フェリーおよび加計呂麻島、請島、与路島への渡船が発着。
加計呂麻島
海軍ダムがあるようだ。
鹿児島港出港
夕暮れとともに鹿児島港を出港し、夜明け前に奄美大島に寄港する旅情たっぷりのフェリー。
奄美大島の地酒と酒場
奄美大島は黒糖焼酎のメッカで酒造所、銘柄も多い。
島の郊外型ショッピングセンター
喜界島
集落内にある生活水源(湧水の池)
崖線下に湧き出る水を池で受けて生活に使えるようにしている。こういった湧水水源の生活用水池は島内の集落の各所に見られた。
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郷土資料館
喜界島の酒と酒場
喜界島の水の恵みの結晶といえば酒。
喜界島には酒場街というようなものはないが、地元の人が長く愛してきた居酒屋がぽつぽつと点在。たたずまいはお店というよりアパートだったり民家だったり。そんなところにも島旅情があり、お隣の奄美大島の酒場街も楽しいが、喜界島の島感あふれる居酒屋もいい。
島酒の供には夜光貝がたまらない。
徳之島
最高峰・井之川岳(645m)と6つのハイダム
最高峰・井之川岳(645m)など水源を涵養する山に恵まれており、大型のロックフィルダムである徳之島ダムをはじめ6基のハイダムを擁している。また南部ダムはクロウサギの観察拠点として駐車場、トイレが整備されている。
島影
港と酒場
酒場で刺身を単品で何品か注文しようとしたら、そんなん食べ切らんから盛り合わせにしときなさいと言われ、なるほど豪快。
沖永良部島
ため池100選の池も
全体的にフラットな島でありながら、かつては水田が営まれていたということもあって、全国ため池100選に選ばれた松の前池をはじめ島内全域に溜め池は多い。ほとんどは掘り込みタイプでありフェンスで囲まれている。
地底湖
沖永良部島はケイビングの聖地というだけあって、潜在的な地底湖の宝庫といえる。観光地として訪れることができるのは、昇龍洞。リムストーンダム型の池が確認できた。
島影
地酒
与論島
沖永良部島と同じく全体的にフラットな地形。畑作が行われており、かんがい用の掘り込み型の溜め池が見られる。
マップ
ニッポン湖沼図鑑マップ