【ちょうしだむ。伊賀湖】
隠岐の島後(どうご)を守る旗艦ダム
隠岐島はじつは四島からなる群島であるが、丸い形をした「島後島(どうご)」を隠岐島そのものだと長らく勘違いしていた。いざ隠岐に行く段になって、島前(どうぜん)と島後(どうご)を区別することが渡航の最初の一歩となることを知った。
その島後島で最大の人造湖が伊賀湖であり、その湖を涵養しているのが重力式コンクリートダムの銚子ダムである。
これを一言にまとめると「島後で最大の銚子ダムが堰く伊賀湖」となるが、まるでどこの話だか分からない。銚子という名は関東の利根川河口にある港町のイメージが強いし、伊賀といえば三重県にある忍者の里を思い浮かべる。さらに銚子ダムと同名ダムが愛媛県にあったりする。
水道用水としても使われ町を洪水から守る島の旗艦ダムなのだから、外地の人間からすれば「隠岐の島ダム」とか「隠岐湖(おきのうみ?)」などの名であってくれれば、スムーズに旅情移入できるのだが、いやいや、そんな媚びないところも隠岐道後の男気なのかもしれない。
ダム広場に湖名の由来が記された碑があり、それによれば伊賀はこの土地を治めていた領主の名とのこと。
アプローチ路は二車線の県道で、この道は「水木しげるロード」という愛称が付けられている。ダムサイトに駐車場があり水木しげるの提灯おばけの像と、D51(デゴイチ)の動輪が展示されている。
公衆トイレあり。
マークした場所は駐車場。