水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

北海道

西札内防災ダム(北海道中札内)

桜が植樹され、そこそこウェルカム感のある防災ダム。 ダム下のミニ公園に倭人の侵略を受けたアイヌの苦難の歴史を偲ぶべく、サツナイ族の長、サツナイウンクルの像が立つ。札内という地名や札内川の名を持つ一族だったことに感慨。 駐車場あり。トイレは簡…

風連ダム(北海道名寄)

赤い鉄格子に白屋根の取水塔がとても印象的な平地ダム。 訪れた前日に熊が出たとの話を聞いた。確かに舗装路に巨大な糞が。ヒグマかと思ったが、あとから考えれば溜め糞の可能性も。 大型のニジマスがいるとのことで地元アングラーのあいだでは人気が高い。 …

三石ダム(北海道新ひだか)

農業用ロックフィルダムが堰く貯水池。赤屋根の取水塔がチャーミング。しかも取水塔自体をダブルで装備。 三石の名の温泉付き道の駅が海岸沿いにあるが、同じ三石の名を持ちながらこの池は20kmも内陸の山側にある。 日高山脈は過去にヒグマの執拗な追跡を受…

ヌッパの池(北海道三笠)

「ヌッパの沢ダム」名義で「ダム便覧」掲載ダムとなっているが、現地の案内板には「ヌッパの池」と「ヌッパの沢貯水池」という表記がみられた。漢字では「抜羽の沢」と書く。 現在の水利目的は灌漑用だが、明治時代の築造当時は数千人の囚人を収監していた監…

三笠総合病院前の池(仮称)(北海道三笠)

ヌッパの池に行く途中の三笠市街地で、たまたま通りかかった池。一度は通り過ぎたのに、思わず引き返してしまった。 池ばたに生える木の異常な枝ぶりに、ただならぬ妖気を感じる。池はやや遠巻きにぐるりとフェンスで囲まれている。何のための池なのかも分か…

藻岩ダム(北海道札幌)

正式名称は藻岩発電所取水堰。堤高は10.8mでハイダムスペックには足りないが、ローリングゲートとローラーゲートが共存する超激レア堰堤なので、当ブログでダムカテゴリに分類することを許してほしい。 それにしてもローリングゲートに出会えただけでも感激…

大学池(北海道栗山)

左の方に水面らしきものが見える栗山ダムの堤体下にある謎の池。 たまたまカーナビに池名が記されていたのでアプローチしようとしてみたが、藪と森に囲まれており水面を拝めず。 次に栗山ダムの天端に上がって上から見おろそうとしてみたが、わずかに樹木の…

瑞穂ダム(北海道美幌)

ロックフィルダムが堰く農業用貯水池。 ダム下に駐車場、トイレあり。 アプローチ路は舗装路でダムから先はダート。 ダムサイト側の駐車場はオフローダーの拠点になっていた。 マークした場所に駐車場。

松の沼(北海道厚真)

細長い農地を東西からはさみこむように、鶴の沼と松の沼。 東側にある松の沼のアプローチ路は私道っぽいダート。 池畔には炭焼小屋のような個人宅が。池守だろうか。

屈斜路湖(北海道弟子屈)

日本最大のカルデラ湖 湖周長57kmという日本最大のカルデラ湖だけあって、壮大な外輪山に囲まれた隔絶感も最高。湖に浮かぶ中島でさえ周囲12kmあり、こちらも湖中島として日本最大。 屈斜路湖のアイヌ語で「クスリー(薬湯)・ト−」。クスリって、アイヌ語で…

水郷公園の池(北海道弟子屈)

水郷緑地公園の主構成要素。 道の駅とは釧路川をはさんで隣接。池では50センチクラスの大きなニジマスが泳いでいて驚いた。 野鳥観察小屋も高床式で立派。駐車場あり。 釣り禁止。 道の駅 マークした場所は道の駅。

古梅ダム(北海道美幌)

ふるうめだむ。 おもてなし感のある農業用ロックフィルダム。赤い鉄骨の六角屋根の取水塔は北海道ではわりとお馴染み。 湖岸は入釣どころかつけいるスキなしという感じもするが、それでも入渓している釣り人らしきクルマも駐車場に数台。 ニジマス、アメマス…

知床峠の大沼(北海道斜里)

大沼と羅臼湖(奥側)知床峠近くにある天頂山爆裂火口湖群。 15に及ぶ火口列を構成する標高900m前後の地溝にある池のなかでは最大で、湖周長900mクラス。 一連の火口湖のひとつと思われるが、形状は円形ではなく、全体的に浅くなっており、複数の火口湖が浸…

天頂山爆裂火口湖群(北海道斜里)

上の写真の中央左寄りの丸い丘頂の左に穿たれた大きな溝の底に、火口湖(マール)が見える。 標高900m前後のこの亀裂に沿って、ほぼ一列に直径100m以下のマールが並ぶが、上の写真で姿を捉えられたのは一つだけ。ウィキペディアによれば火口列の火口は15個に…

ポンホロ沼(北海道斜里)

右下のリム下部にポンホロ沼の痕跡が見える。左に向かって奥は知床峠と羅臼岳 世界遺産の森に二ヶ月だけ現れる幻の沼 道標や案内板、明瞭なアプローチ路もない点や、北海道知床という立地性から、なかなかの秘湖感。しかも5〜7月の期間限定の「幻の沼」とし…

知床五湖(北海道斜里)

手軽に会える世界遺産シレトコ最大の秘湖群 世界遺産の知床半島にある天然沼沢群の中でも、もっとも観光地としての知名度が高く、設備も整っている。 成因は、4千年前の知床硫黄山の山体崩壊による岩滓なだれがもたらした堰き止め。 豊富な雪解け水が水源の…

日本最北端の池(仮称)(北海道稚内)

2021年、ついに日本最東端の池、最北端の池、最西端の池、最南端の池の、全四端の池を特定した 日本四端の池 これまで日本最南端、最西端、最東端の池を特定してきたが、ここで最後に残った最北端の池を特定したいと思う。 最北端の池については、これまで一…

霧立沼(北海道苫前)

きりたちぬま。 令和の秘湖としてテレビ番組でもフィーチャーされた霧立沼。地図で探してみると何のことはない。国土地理院地図やGoogleマップでも位置特定されているだけでなく、しっかり池名まで記載されていた。 立地も二車線の高規格な国道から直線距離…

東大雪湖(北海道新得)

【ひがしたいせつこ。十勝ダム】 多目的のロックフィルダムが堰く大型人造湖。 百名山トムラウシ山へのアクセスルートとなる道道が堰体天端上を通る。 ダム湖の景観では取水塔に目がいく。鉄骨が支える巨大なシングルローラーゲートが、怪物のような湖を檻に…

有明ダム(北海道初山別)

湖名は東山湖。有明といえば九州を思い出すし、東山といえば京都だし、名前からは北海道らしさを感じることは難しい。シンプルに所在地の名をとって初山別ダム、初山別湖でよかったんじゃないかと思ってしまうのはヨソ者の浅薄な発想か。ともあれ、このダム…

奥沙流ダム(北海道日高)

おくさるだむ。 北海道電力が所管する水力発電用の重力式コンクリートダムであるが、北海道きっての秘境ダムであり難敵ダムでもある。 まずその立地。日高山脈を横断する豪快な日勝国道で山岳深くへといっきに突入。国道から分岐するウエンザル林道の起点か…

ポロ沼(北海道猿払)

猿払村のポロ沼全景(2021年)イトウ狙いの聖地、猿払の最大湖沼(汽水湖)というだけあって、ポロ沼から海への吐き出し側の猿払川河口には、平日早朝から複数の立ち込みアングラーの姿があった。 イトウ釣りに関しては専用の看板が立てられており、春の産卵…

茨散沼(北海道別海)

「バラサントー」と読む。隠れ家的なカヤックスポットの湖沼。冬は氷上ワカサギ釣りも。 別海十景。 アプローチ路は国道から分岐しフラットダート1.5km。 マークした場所は駐車スペース(未舗装)

日本最東端の池(仮称)(北海道根室)

これぞ日本最東端・・極東の池を探して 北方領土をのぞき、日本最東端の湖沼といえば一般的にはトーサムポロ沼になろうが、もっと東に池はないかと納沙布岬をめざしてひた走る。 一般的に日本最東端の湖沼といえばコレ 池名のある明確な湖沼としては、トーサ…

温根元沼(仮称)(北海道根室)

これが現在、日本でもっとも東にある池だろうか? 日本最東端の池はこれか?! 北方領土をのぞき、日本最東端の湖沼といえば一般的にはトーサムポロ沼になろうが、もっと東に池はないかと納沙布岬をめざしてひた走る。 トーサムポロ沼から東に2.5km。納沙布…

トーサムポロ沼(北海道根室)

すごい数のブイは何だろう(2021年撮影) 日本最東端の湖沼。アサリ手掘り漁は厳寒期の風物詩。 現在、日本でもっとも東にある湖沼がここトーサムポロ沼。北海道本島の最東端の池としてもっと名が知られてもいいと思うが、地元でもそう呼ばれないのは、やは…

長節湖(北海道根室)

根室十景。 テーブルトップのユルリ島とモユルリ島の二島をのぞむ太平洋に面し、最果て感が心に迫る天然湖。成因は海跡湖であろうか。この池と相対して沖に浮かぶ二つの島のテーブルフラットな不思議な形状にも魅入られる。 夏はカヤック、冬は氷上ワカサギ…

長節小沼(北海道根室)

長節湖の隣にある海岸に面した沼。小沼とはいいつつ周囲長1kmクラスで、さすが道東のスケール感。 海跡湖であろうか。草原丘陵が北海道情緒を醸す。 マークした場所は、長節湖の駐車場(未舗装)

風蓮湖(北海道根室)

ふうれんこ。 「氷下待ち漁」が冬の風物詩 根室十景と道の駅(根室側南岸) 木道付き散策路 干潟状の岸 レイクビュー展望施設 春国岱 別海十景のひとつ Googleマップ 「氷下待ち漁」が冬の風物詩 根室湾とつながる周囲96kmの壮大な天然の汽水湖。 この壮大な…

新冠湖(北海道新冠)

この湖面を前にしたとき、足がすくむほどの剥き出しの自然が迫ってきた。これが人の手で造られたものとは・・。ただ圧倒されるばかり。 新冠川4ダムの旗艦 北海道電力が管理するロックフィルダム「新冠ダム」が堰く巨大人造湖。 1950年代、日高山脈を流れる…