水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

日本最東端の池(仮称)(北海道根室)

これぞ日本最東端・・極東の池を探して

北方領土をのぞき、日本最東端の湖沼といえば一般的にはトーサムポロ沼になろうが、もっと東に池はないかと納沙布岬をめざしてひた走る。

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一般的に日本最東端の湖沼といえばコレ

池名のある明確な湖沼としては、トーサムポロ沼が最東端。

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その2.5km東に、汽水池が

トーサムポロ沼から東に2.5km。納沙布岬まで2.5kmという中間点に温根元という漁村があり、ヲンネモトチャシという史跡近くに、海と通水する汽水の池があった。
名称は分からないが、池の形態を持ち、ある程度の大きさを持つものとして、これも日本最東端の池の有力な候補となろうか。
温根元橋という橋がかかる。

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そして納沙布岬の手前に・・

温根元の沼からさらに1.7km東、納沙布岬先端部からわずか1kmという極東の海岸近くに、小さな池が二つ並んでいるのを見つけた。
私有地のようだったので池が直接見えるところまでは近づけなかったが、空撮では確かに水面が確認できる。
人工なのか天然なのか分からないが、池からは流出路が海に向かって刻まれており、池としての形態を有していると判断した。
私が把握している限りでは、これが日本最東端の池となる。

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クルマで近づけるのはここまで。ピンを置いている場所が池らしき地点


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池は目の前だが、草で水面は見えない


 

空撮写真

下の写真で、風車の足もと近くに二つの池が見える。
それにしても、すごい海岸地形。これも周氷河地形だろうか。

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流出路

下の写真では、左側の池から流出路が左に向かって刻まれ、いったん暗渠となり港の右側に流出しているらしき様子も見てとれる。
左の池は四角形に近く、右の池は楕円。
流入水路は不明瞭で湧水が水源か。地形的にやや唐突感もあり、かなり昔に人の手で掘られたようにも見える。

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日本の東西南・・三端の池

これをもって、日本最西端の池、日本最南端の池、日本最東端の池に会うことができた。
残るは日本最北端の池を特定したい。
次は、日本最北端・宗谷岬をめざす。

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