日本最西端の池を探して(2日目)
前日に見つけた最西端候補の池より100mほど西に位置する池らしきものを確認するため、再び、日本最西端の岬である西崎(いりざき)をめざした。
地図には池としての記載はないが、航空写真では周囲長100mほどで、未舗装のアプローチ路のようなものも確認できる。
湿地に無数の池塘がちらばっているイメージは前日にみごとに裏切られていたので、もう惑わされない。そこらへんを歩いている馬にも、もう惑わされず、まっすぐ池のある地点をめざした。
これぞ、日本最西端の池
馬が闊歩する海岸道路から舗装された枝道に入る。すぐ右手に未舗装の上り口のようなものがあり、クルマのワダチも付いていたので、すぐにこれが池の入口であろうことは予測できた。
入口を上がると、なかなかの池が目の前にたたずんでいた。
前日に見つけた池は、湧水の泉といった感じで、水の流入口および排出路も明瞭でなかった点で、恒常的な池であると確信はもてなかった。しかしこの池は規模も大きく、湿原状の流れ込み部も認められ、吐き出しもオーバーフローを防ぐために設けられた人工の排水口も見られたので、日本最西端の池として認定できそうに思う。
池は何かの目的のために利用されている可能性が高い。せめて池の名前が分かるといいのだが。
日本最西端の池は、馬の水飲み用?
岸は吐き出し口の塩ビ管まわりは石で護岸されているが、他は赤土がむきだし。
鋭くえぐられているようになっているところもある。
馬の足跡?
馬の水飲み場として利用されている池なのかもしれない。
池の中には岩で組まれた島もあり、どことなく人の手が入っていることを感じさせる。
魚類は確認できなかったが、ミズスマシがいい勢いで泳いでいた。
岸の特徴的な植生
池岸に生えていたのはパイナップルではなく、アダンという南方植物だった。良質の繊維が採れパナマ帽の材料としてブレイクしたこともあるそうだ。
日本最西端の碑と灯台
西崎の先端部に駐車場、トイレ、展望台が整備されている。