【いしがきだむ / 県営バンナ公園】
日本最南端と最西端・・二冠のダム?
石垣ダムは最南端だけでなく最西端ダムのダブルタイトル・ホルダーでもあったが、戦後にできた名倉ダムに僅差で最西端を譲ることになった。
しかし! 「池目線」で見れば、満水時には石垣ダム湖のバックウォーター側の湖端が名倉ダム湖よりも西に達する。名倉ダムの方の西端は堰体なので満水になっても、西にはほとんどふくらまない。そんなわけで石垣ダムが最南端かつ最西端「ダム湖」ということになろうか。その差たるや、わずか数十メートル。
石垣島初のダムスペック人造湖
堤高18.5mの農業用アースダム
堰体に二種類のスペック記念碑があるが、一方は堤高18.5m、もう一方は「ダムの高さ16.18m」とやや低くなっている。堤長もちょっと違う。発注者名が「琉球政府」となっているから、こちらのスペックがオリジナルで、昭和50年代の改修によって若干、カサ上げされたようだ。
ポンプ揚水による調整池機能も
バンナ岳を水源とする沢が三本流れ込む合流ポイントにダムが設けられ、貯水を行なっている。ほか、下流側からの取水堰からもポンプで水を引き揚げ、水需要の増減をカバーする機能も併せ持っている。
洪水吐
ハイダムスペックの堤高に対して堤頂長は65mしかない。隣にあるコンクリート製の洪水吐は30mほどなので、堰き止め部分の3分の1を占める。
見学もしやすいダムサイト
天端は一般道路として供用されており、ときどきクルマが通る。堰体わきにウェルカム感のある駐車場あり。
貯水池は立入禁止
岸の多くは原生林のオーバーハング。堰体以外は釣りは難しそうだし、ダム敷地内立入禁止の掲示あり。釣りをしているイラストに×印がついている看板もある。
インレット側
ほぼすべての岸が急斜面かつ原生林のオーバーハング。
ダム湖畔の一帯が県営公園に
最南端ダムだけあって、ビジターにやさしいダム湖。
標高230mのバンナ岳の山ぜんたいがバンナ公園という森林公園として整備されている。
ダム湖の展望台と吊り橋
ダム湖に突きだした岬の一角に、ダム湖を一望できるカンムリワシ展望台と吊り橋がある。なんと沖縄県初の吊り橋ということ。駐車場、トイレ完備。
野鳥観察舎と駐車場
南の島の展望台
複数の展望台をめぐれば島の全方位の眺望が得られる。園内は道路事情もよく駐車場も充実している。
先端的なレンタル電動バイクで爽快
石垣島の移動手段で特に印象に残ったのが、電動レンタルバイク。島内の各ポイントに充電ステーションがあり、すでに満充電のバッテリーと即座に交換することができて待ち時間がない。
免許の制約があるが、二人乗り用も設定されている。ヘルメットもいい感じ。このヘルメット、気に入って帰還後に同じものを購入した。
Googleマップ
ピンの位置は展望台の駐車場。