水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

温根元沼(仮称)(北海道根室)

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これが現在、日本でもっとも東にある池だろうか?

日本最東端の池はこれか?!

北方領土をのぞき、日本最東端の湖沼といえば一般的にはトーサムポロ沼になろうが、もっと東に池はないかと納沙布岬をめざしてひた走る。
トーサムポロ沼から東に2.5km。納沙布岬まで2.5kmという中間点に温根元という漁村。
小さな漁港を見おろす岬にあるヲンネモトチャシは、なんと日本の百名城の指定番号1番。国指定史跡でもある。
小さな岬突端に盛り土によって造成されたテーブルトップの平坦面が残るだけだが、このようなチャシ跡が根室だけで32ヶ所が確認されている。
堀をめぐらせたチャシもあるということで、あるいは水堀でもないかと期待したが、ここ温根元の漁村で見つけたのは、周氷河地形に穿たれたスプーン状のくぼみの池と、トーサムポロ沼を小さくしたような海と通水した汽水池。
くぼみの方は通年で池の形態を保っているか確認できないが、汽水池の方は最東端の池候補として認定できそうに思った。池名が分からなかったので、集落の名をとって仮称とした。
なお、この池をまたぐ橋の名は「温根元橋」。

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周氷河地形のスプーン状のくぼ地(道道の内陸側)


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