日本最東端の湖沼。アサリ手掘り漁は厳寒期の風物詩。
現在、日本でもっとも東にある湖沼がここトーサムポロ沼。北海道本島の最東端の池としてもっと名が知られてもいいと思うが、地元でもそう呼ばれないのは、やはり北方領土(北方四島)を差し置くわけにはいかないという事情もあるだろうか。
そこに降り立つだけで、ここが極東であることを感じずにはいられない迫力に満ちた周囲3kmの湖岸は、絨毯のような草に覆われた独特の景観。
海跡湖として生まれた汽水湖で、アサリの好漁場にもなっている。漁業権が設定されており、一般のアサリの採取は禁じられており、厳しく資源管理が行われつつ、厳冬期(2月〜4月)の風物詩として昆布漁師たちが熊手と金属カゴだけを使った「アサリの手掘り漁」を行なっている。
沼の海への開口部に設けられたトーサムポロ港は釣り場としても認知されているが、トーサムポロ沼での釣果などはよく分からない。海と連結しているのでアメマスはいそうだが。