【ごうのいけ / 神之池農業調整池 / 寒田池(さむたいけ)】
元祖「ボート禁止」の池は、昔は巨大湖だった
江戸時代にはすでに舟による漁が禁じられていたという記録が残っており、いってみれば元祖「ボート禁止の池」。
もっとも当時は現在のような細長い台形の形をした神之池とは違い、七倍の面積ものオムスビ形の天然湖で、漁だけでなく水鳥の狩猟もさかんだった。
池の起源は古く、奈良時代の文献にすでに「寒田池」として記載がある。
埋め立てに伴い、現在の湖岸は100パーセントが人工護岸。「すべての岸を失なった天然湖」といえそうだ。
成因と歴史(寒田の池)
縄文海進によって海だった場所がその後の海退によって海跡湖となり、飛鳥時代ごろには淡水湖になったらしく『常陸国風土記』(奈良時代)には「寒田池」の名で記述がある。
この池が大きく姿を変えたのは昭和の高度成長期、鹿島港建設時。海岸側のほとんどを埋め立てられ現在の姿になったものの、それでも周囲長は6.8kmもあり農業調整池として、また市民の憩いの場として今に水をたたえる。
神之池の見どころ・設備
神之池緑地公園(西岸南部)
散策や釣りの拠点に駐車場が充実。
遊歩道と護岸(西岸)
池畔のスターバックス
池はあまりよく見えないけど、のびやかでいい感じ。
市役所側水門とオブジェ
何かの道具? オブジェとともに。
池畔に立つ市役所
岸辺は市役所をはじめ緑地公園や武道館などの施設が並び、遊歩道やデッキも整備。
ふれあい橋
池のほぼ中央にボードウォークと歩行者専用のふれあい橋があり、対岸に渡ることができる。
東岸
東端の水路
鹿島港への排水路なのか、町からの流入水路なのか判じえなかった。
好ポイントなのかバサーが粘っていた。
釣りと魚影
池の全周にわたってオカッパリがしやすい護岸形状。フルキャストできるのも魅力。対象魚は、バス、へら、鯉など。
下の写真は鯉のハタキとヘラブナの死んだ魚体。
Googleマップ
マークした場所は駐車場の公衆トイレ。