【こうぞがわだむ / ジャジャンボ池】
離れた川からトンネルとポンプで取水するダム湖
茨城県の県庁所在地・水戸の市民の水道を支える市営ダムで、那珂川からポンプで取水している。
ポンプと導水トンネルによって離れた川から取水した水をためる貯水池は「河道外貯留施設」と呼ばれる。ダムとしては兵庫県の神谷ダムが地形的にも典型的。
ただ、楮川ダムはもともとは「ジャジャンボ池」と呼ばれた前身となる池があったので、河道外貯留施設とまではいえなさそう。
市街地近くの上水道ダムということもあって、タンクタイプの配水池や高架水槽(給水塔)がダム湖を取り囲む景観はユニーク。
釣り禁止。
ダム湖を取り囲む配水池群
ダム湖の景観(水戸の景観30選)
河道外貯留施設の全国事例
河川の増水時など余剰の水を随時、離れた場所に貯留しておける河道外貯留施設は、じつに効率的な水運用といえる。
農業用調整池、ファームポンドや揚水式発電の上部調整池では河道外貯留施設がよく見られるが、上水道貯水池ではめずらしいのではないだろうか。