水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

玉泉湖(石川県金沢)


金沢の奥座敷。総湯を見下ろす池

開湯1300年の歴史をもつ湯涌温泉を見守るように、温泉街を見おろす立地にある人造湖。とはいっても湖のスペックは満たしておらず、規模としては小ぶりの溜め池。
多くの文人墨客を集めた温泉街の景観要素にもなっており、「玉泉湖」というネーミングは何とも文学的。池畔には氷室や散策路もあり、桃源郷のような空気をまとっている。
散策が何とも似合う池なのは、かつてほとりに北陸最大級の温泉旅館があったからだろうか。いわばこの池、借景庭園の跡地なのである。


 

池の仕様

ため池の構造を持つ。

越流堤を歩くための手すり? 右の写真には水門操作スピンドルも。見たことのない構成だ

インレットの湧水



親水護岸と遊歩道

池は遊歩道で一周できる。池畔に下りられるようになっている。石を配した護岸も見える。


池畔の氷室


 

案内板


マップの下端に「日尾池」という山池らしき池が描かれている


 

案内マップに出ていた日尾池とは?

上に掲示した「湯涌温泉 旅館案内図」のイラストマップにもちろん玉泉湖は出ているが、このマップの下端にさりげなく記された「日尾池」なる山池に目を奪われた。
調べてみると山尾根の登山路途上にある池のようだが、アプローチ路が2013年から一般通行禁止となり到達困難ダムとなっている犀川ダムから1kmほどしか離れていない。長年の難関ダムもあわせて、登山路を使う新たな攻略の糸口になるか??


bunbun.hatenablog.com
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駐車場と登山口

湯涌温泉の入口に大型案内マップと公衆トイレ付きの駐車場がある。
このトイレ前の分岐路は上記の日尾池への登山口へと通ずるアクセス路にもなっており、途中には園地駐車場も。


 

湯涌温泉の温泉街

奥に公衆浴場である総湯がある。石川県の温泉街では、昔ながらの総湯をよく見かけるので楽しい。

共同浴場である「総湯」と駐車場。ここから玉泉湖までは徒歩。



 

Googleマップ

マークした場所は総湯の駐車場。ここから池までは徒歩となる。