水辺遍路

訪れた全国1万1,600の池やダムを独自の視点で紹介

風蓮湖(北海道根室)

ふうれんこ。

「氷下待ち漁」が冬の風物詩

根室湾とつながる周囲96kmの壮大な天然の汽水湖。
この壮大な湖面が冬は全面凍結し、厚い氷の下に漁網を這わせてコマイやチカを狙う伝統漁法の「氷下待ち漁」が今も行われている。
思えば30年前の1995年に、オートバイで何も分からず竿ひとつでイトウを釣りに行こうと初めての北海道の大地を踏み、はるばるこの湖に至ったが、まったくのマトはずれでイトウどころではなかった。
北海道の大きさにただ圧倒された。北海道に行けばイトウがいると思って疑わぬ一途な信念と若さが今となってはいとしい。

 

根室十景と道の駅(根室側南岸)

道の駅

風蓮湖の拠点

道の駅が湖畔にあり、湖岸散策やレイクビューのショップ、展望所も。根室十景。
干潟状の岸ではタンチョウの姿も。

木道付き散策路


干潟状の岸

細かい赤色の泥質の岸。ヨシ群落も。

レイクビュー展望施設

展示資料



 

「バリアー島」の春国岱(しゅんくにたい)

風蓮湖を代表する景観と環境

春国岱の地形(バリアー島)

風蓮湖の岸の一部を構成する砂嘴(さし)の島。
長さ8km、最大幅1.3km、面積約600haの「バリアー島」

地盤沈下と隆起が生んだ三つの浜堤(ひんてい)

巨大地震によって過去、三度の大規模な隆起が浜堤という形で残っている。

「ゴーストフォレスト」と塩性湿地

砂州の沈降によってエゾアカマツ林の根元に海水の塩分が浸透するようになり、立ったまま枯死した状態をゴーストフォレストという。


2023年8月撮影



2014年4月撮影


春国岱の動植物

氷上のアザラシ、シマフクロウ、タンチョウ。



春国岱と人との関わり


根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター

ヒグマ講座も行われている。



 

別海十景(別海町側北岸)

風蓮湖はその巨大さゆえに、南が根室市、北が別海町に二分されている。
別海側における風蓮湖は別海十景のひとつに選定。



 

池ごはんと地酒

根室のスーパーで見つけたプリント柄のワンカップ。全国のプリント柄ワンカップをコレクションしている。



 

マップ

ニッポン湖沼図鑑マップ

Googleマップ

マークした場所は道の駅。