水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

茨城県

笠間の野池群(茨城県)

笠間市には、およそ200の農業用ため池がある。 特筆すべきは笠間池をはじめ、霞ヶ浦から導水管によって揚水してきた水を貯めている池もある。こういった池は通常の流れ込みとは別に、導水管の流入工が見られる。マニアックな点だが、特徴的なものなので笠間…

根田池(茨城県笠間)

笠間野池群のひとつ。 へらぶな釣りができる池として釣り雑誌のムックに掲載されていた池だが、フェンスに笠間市設置の「つりはやめようね」の共通看板が設置されていた。 二車線道路沿いで駐車スペースもあってクルマでもアクセスしやすい野池であるが、池…

富士池(茨城県笠間)

土砂が溜まってしまったのか、全体的に浅い。枡形の洪水吐には、見たことのない細工が施されている笠間野池群のひとつ。 へらぶな釣りができる池として釣り雑誌のムックに出ていたことから、長らく訪れてみたい池リストにあったが、やっと会うことができた。…

桜川ロードパークの調整池(仮称)(茨城県桜川)

茨城県を走っていると、ロードパークという無料の道路施設がけっこう目につく。すっかりお馴染みになった道の駅と比べて、設置基準などがあまり知られていない部分もあるロードパークの池を採りあげる。 桜川ロードパークは、高速インターと主要国道の交差点…

北岡池(茨城県桜川)

高齢者ホームが隣接した二段の農業用ため池。 へらぶな釣り場として雑誌に紹介されたこともあったが、現在はフェンスに囲まれて竿を出しやすい雰囲気とはいえなかった。 ホームの人で釣り好きの人がいれば、たまらない立地だろうが、安全管理の面から許可し…

莫大沼(茨城県桜川)

ばくだいぬま。 誰にでも好かれる池だろう。6年ぶりの再訪となったが、昔と変わらぬたおやかな表情で迎えてくれた。 初めて訪れたときは、その釣り天国ぶりに目をみはった。へらぶな釣りの常連が堰堤側に並び、少し離れたところにはフローターのバサーが浮…

砂沼(茨城県下妻)

【さぬま。砂沼湖。砂沼広域公園】へらぶな釣り師は、少しでも沖の魚を狙おうと釣り台を水中に立てている。畳一畳分にも満たない広さだが、自分だけの湖上の楼閣である。 干拓された天然湖がルーツ。のちに溜め池として復活。 深田恭子、土屋アンナの好演が…

小田城の東池(茨城県つくば)

形状は古地図をもとに再現されているが、石は配さずシンプルなコンクリート護岸。近年、遺構が整備された小田城趾の郭内に再現された池。もともとは東池と西池の二つがあったが、とりあえず池として水が張られているのが確認できたのは東池の方。 西池のあっ…

小田城のお掘(茨城県つくば)

小田山とも呼ばれる宝筺山(ほうきょうざん)は、里山と野池をめぐりながら軽く登山ができる穴場的なハイキングスポットである。 小田山の南麓、国道南側にある宅地内路地を抜けると、小田城跡がある。この城が落城する前は、四重の土塁と四重の堀をもつ立派…

ザル池(茨城県つくば)

山から落ちてくる沢を受けた扇形の田畑。みごとな里山の地形に惚れ惚れする。 奥側に新池があるが水抜きされているので、分かりにくい。 田植えがはじまれば、一面に水面が広がり、どれが池か見分けがつかなくなることだろう。豊かな里池である。右側が堤。…

ほっとパーク鉾田の修景池(茨城県鉾田)

ストーンヘンジのようなあやしい巨石群が池のまん中に・・。ほっとパーク鉾田は、温泉、温水プール、バーベキュー場、パークゴルフ場をもつ健康レジャー総合施設だが、外周1kmの敷地のうち周囲長350mの立派な池が中央にでんと構えており、池好きには少なから…

夏海湖(茨城県大洗)

なつうみこ。 ずっと気になっていた池である。 堰体サイドに駐車場と展望台らしきものを航空写真で確認したこともあって、てっきり公園化されているものと思っていたら、日本原子力研究開発機構の敷地内でゲートで固く閉ざされていた。 施設関係者以外は池を…

大洗総合運動公園の池(茨城県大洗)

安全に水遊びができるよう設計された、いわゆるジャブジャブ池である。それにしてもジャブジャブ池という言葉・・全国区のようだが誰が名付けたのか、かなりのセンス。 運動場と広場のあいだの緩斜面を使い人工渓流へと流下する仕様は、これも全国のジャブジ…

白方溜(茨城県東海)

しらかたため。 「白方溜螢影」として東海十二景のひとつに列せられている。 池は上下二段で、いずれも公園として遊歩道などが整備されている。上下ともに鯉の魚影が見られたが上の池はかなりの密度だった。釣りは禁止。 「白方溜螢影」という優雅な十二景登…

観察池(茨城県ひたちなか)

国土交通省が直轄管理する全国の国営公園のなかでも、もっとも成功したのが国営ひたち海浜公園だろう。 ホウキグサの和名をもち、秋田では郷土食トンブリとして収穫もされるコキアを、季節の風物詩として一躍有名にした立役者の公園でもある。コキアが群生す…

西池(茨城県ひたちなか)

国土交通省が直轄管理する国営ひたち海浜公園内で、メインの水辺が西池である。 西駐車場から歩くと翼の形をした巨大なゲートをくぐり、正面に池が配されている。シンメトリーに近い幾何学的な形状で、護岸はコンクリート垂直タイプで完全成形されている。 …

阿漕ヶ浦(茨城県東海)

あこぎがうら。フェンスの穴から撮影。池を遠巻きに厳重に取り囲む檻は、『羊たちの沈黙』のレクター博士を思わせる。 フェンスさえもがミステリーに感じてしまう池。 そもそも池の名が不思議だ。最初は海岸の名と間違えているのかと思った。しかし海は1kmほ…

洞峰沼(茨城県つくば)

どうほうぬま。洞峰公園。 農村が先端都市へ。ため池はカフェのある公園池に。 洞峰公園は、温水長水路やフィールドアスレチック、各種スポーツ施設を有するつくば研究学園都市で人気の総合公園で、洞峰沼はその構成要素となっている。なんとはす向かいには…

つくば野池群(茨城県)

多くの研究機関が集結する学園都市つくば。 その周辺の野池はバスポンドとしての実績も高く、へらぶなが自生している無名の池もあちこちで見つかる。 都市部にある池の多くは公園化されているが、一歩郊外に踏みだせば野趣あふれる里池に出会える。 特に筑波…

燧ヶ池(茨城県つくば)

ひうちがいけ。 百名山の秀峰に四季を添える名撮影スポット。 筑波山の隠れた名撮影ポイントとして写真愛好家に人気が高い農業用ため池。 池畔にたたずむ樹齢300年ともいわれる榎(えのき)の古木を主客に、春には桜、夏に蓮、秋には彼岸花を添え、万葉にも…

群生海(茨城県牛久)

ぐんじょうかい。牛久大仏。 世界一の大仏の足もとでのたうつ、世界一アグレッシブな鯉? ギネスブックに地上高120mの世界一の大仏として登録されている牛久大仏。入園料を払って園内に入ると、大仏を正面に見て左側に芝生に囲まれた円形の池がある。「群生…

福田工業団地の調整池(茨城県阿見)

最初に見たのは2013年、高速道路を走っているときだった。停車するわけにもいかず流し見ただけだったが、調整池然とした小さな池に、けっこうな数のバサーが入っていて驚いた。あとで調べてみると、数釣り場として地元ではよく知られていた池だった。 ため池…

篭沼(茨城県常総)

かごぬま。きぬ公園。 なだらかな草地から竿を出せるのどかさも過去の話。 総合公園の中の池で駐車場、トイレが完備され、へらぶな釣り師、バサーに人気の池だったが、2017年、コメント欄にいただいた情報をもとに現地確認を行ったところ釣り禁止看板が設置…

古池(茨城県つくば)

茨城県の野池自体、二年ぶりだろうか。小バスだかギルだかの魚影があったが、水面はほぼヒシモカバー。 かつては、へらぶな釣り師の姿もあったが、藻刈りをした様子もなかったので最近はすたれてしまったのかもしれない。 久しぶりに、つくばの野池を少しめ…

研究学園駅前の池(仮称)(茨城県つくば)

ここは、つくば学園都市。つくばエクスプレスの駅前にどーんと広がる緑地公園が、研究学園駅前公園。 少し日本離れした未来都市を思わせる学園都市のビル群の中に、ぽつんと建つ古民家。 ちょっと不思議な光景。 古民家の庭の延長のような感じで池があるが、…

ぼっちゃん湖(茨城県つくば)

科学万博記念公園。 深夜に自転車で出発して「バンパク」の開場待ちの行列に並びに行ったのは中学だったか、高校だったか。肝心の科学万博の展示や開場の記憶は何ひとつ残っていないのに、ゲート前に並ぶ人々の熱気が夜の風と溶け合った匂いは今もはっきり覚…

高萩ふれあいの里フィッシングエリア(茨城県高萩)

砂利道を走り谷の奥へと進んでいくと、山にはさまれた空間に段々になった四つの小さな池。ここ高萩ふれあいの里フィッシングエリアは人里離れた秘境感が楽しめるトラウト管理釣り場である。この場所がらか、竿を出す人たちがどこか仙人のように見えてしまう。…

小山ダム(茨城県高萩)

観光も視野に入れた県内一の大型ダム。 大北川はヤマメの豊富な河川で、近年は河口でサクラマスが釣り人を熱くさせている。このような河川に造られたダム湖なのでルアーを通すとヤマメに会うことも。 新しいダムということもあり、観光を視野に入れた設計が…

竜神ダム(茨城県常陸太田)

竜神大吊橋。 関東一の長さを誇る歩行者専用の吊り橋。 2006年に九重夢大吊橋に破られるまで足かけ12年、375mの長さで日本一の座にあった歩行者専用の吊り橋である。合わせて駐車場や売店、バンジージャンプ施設などが造られ北関東のメジャーな観光スポット…

花貫ダム(茨城県高萩)

はなぬきだむ。 渓谷のあいだから海が見えるダム。 堰体に立つと渓谷の谷間から海が垣間見える。山々にはさまれ切り取られたような小さな海を大型船が通った。不思議な光景だった。 岸辺はなだらかで釣り向きの貯水池に思えたが、「釣りはしないでください」…