水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

ぼっちゃん湖(茨城県つくば)

科学万博記念公園。
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深夜に自転車で出発して「バンパク」の開場待ちの行列に並びに行ったのは中学だったか、高校だったか。肝心の科学万博の展示や開場の記憶は何ひとつ残っていないのに、ゲート前に並ぶ人々の熱気が夜の風と溶け合った匂いは今もはっきり覚えている。
あのとき、おそらく誰もにとって科学万博のあのゲートは、あっけらかんとした「未来」へのゲートだった。ちょうど時代は空前のバブル経済を迎えようとしていた。
30年以上たって訪れた万博会場跡地は科学万博記念公園として敷地の一部が整備され、その中心に「ぼっちゃん湖」がある。
囲むものは緑の木々と草だけで、ひとけのない緑地は、工業団地の中の調整池といった雰囲気。
万博記念公園の池といえば、とりどりの名とスタイルをもつ池を置き、華やな熱気が今でも伝わる大阪の万博記念公園を思い浮かべてしまうが、茨城のぼっちゃん湖は圧倒的な時代の落差感がもたらすラピュタ感が胸にせまる。
無料駐車場、トイレ、自販機あり。

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駐車場。
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マークした場所が駐車場。