国土交通省が直轄管理する全国の国営公園のなかでも、もっとも成功したのが国営ひたち海浜公園だろう。
ホウキグサの和名をもち、秋田では郷土食トンブリとして収穫もされるコキアを、季節の風物詩として一躍有名にした立役者の公園でもある。コキアが群生する見晴らしの丘の景観は、季節になると各メディアがこぞって採り上げるまでになった。
それにしても何という人出であろう。訪れたのは平日にもかかわらず、園内は人でごった返している。外国人も多い。
特にコキアの丘へとつづく道は国籍入り乱れた雑踏がうねるように動いていく。
一方、園内にある観察池は鳥の声以外に聞こえるものもなく、ひっそりしていた。
池の周囲は「ひたちなか自然の森」として、この里山が長いあいだ人との共生のなかで育まれてきた本来の姿が保全されている。
コキアの丘とは対照的に、池に滞在していた10分ほどのあいだ、たった一人の人も来ず、誰にも会わなかった。
ひたち海浜公園の駐車場、施設等については西池のページに記載。
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マークした場所は西駐車場の入口。