水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

長野県

平ダム(長野県生坂)

犀川本流を堰く東京電力が所管の発電用ダムだが、堰体は長野市と生坂村の市境上にある。 国道19号線沿いにありアクセス性はよく、堰体の真正面に橋がかかっているのでフォトアングルも良好。

生坂ダム(長野県生坂)

犀川本流の屈曲部分を堰く東京電力が所管の発電用ダム。 ダムサイトの軌道上に置かれた塵芥破砕選別装置が、銀河鉄道999に出てくる怖い列車を想起させる。 400m西に道の駅あり。 塵芥破砕選別装置 マークした場所は道の駅。ダムは400m東。

水上ダム(長野県松本)

長野県営の多目的貯水池。堰体は重力式コンクリートダム。 湖名の「そよぎ湖」は、風そよぐ湖を連想するが、ご当地植物の名が由来とのこと。

幕宮池(長野県上田)

2021年春には水抜きを確認 情緒ある別所温泉、お膝もとの池。 情緒豊かな終着駅の温泉街、別所温泉のお膝もとにある野池。 全国ため池百選にも選ばれている「塩田平のため池群」のひとつでもある。 池のほとりに大すべり台、ミニアスレチックのほか、多目的…

嫁池(長野県長野)

夕暮れ近くでちょっと急いでいたとき、山道の途中に気になる池が現れて思わずストップ。 と思ったら2013年に訪れて以来、7年ぶりの再訪となる嫁池だった。 池畔の見上げるようなお地蔵様。その足もとの碑(いしぶみ)に刻まれた「昭和61年11月29日、二名の…

上組溜池(長野県飯山)

かみぐみためいけ。 地形的にちょっと変わった立地にあるハイダムスペックの溜め池。 堤の直下には飯山線と千曲川。そして道路が池を取り巻くように走っている。不自然に見えるのは江戸時代の用水路を避けつつ、大正時代の鉄道敷設によって池の移転を余儀な…

渦隈川水源池(仮称)(長野県長野)

イワナ、ヤマメが生息する渦隈川の水源と思われる池。 航空写真では半湿原化しているが湛水面もしっかり残っている。 観光化されていないのか、廃墟化したのか不明だが、別荘地からのアプローチ路らしき道は藪漕ぎ状態で撤収。

裾花ダム(長野県長野)

2021年撮影長野県営の多目的ダム。水力発電では下流側に湯の瀬ダムを従える。 2021年は下流側からのビューポイントから堰体を撮影。水色のゲートを持った重力式コンクリートダムが垂直に切り立った懸崖を堰いてそびえる姿は神々しささえまとう。 ダム湖の水…

湯の瀬ダム(長野県長野)

上流側にある裾花ダムからの水力発電の水を受け止めてエコ運用するための逆調整池。 長野県企業局が管理。鮮やかな水色のゲートが清々しい。 アプローチ路はわずかながらダート。駐車スペースあり。 マークした場所は駐車スペース。

西大滝ダム(長野県飯山)

朝靄をバックに西大滝ダム(2021年撮影)日本一の長大な河川である千曲川(信濃川)の本流を堰く東京電力の発電用ダム。 コンクリート製の堰堤は重厚なたたずまいがなかなかの味わいを見せている。 ダム直下の消波ブロックの間では、国交省によるエサ釣りに…

笹平ダム(長野県長野)

ささだいらだむ。池史上で最悪の転落事故の現場には慰霊碑が笹平ダムは東京電力の発電用ダム。ダム湖にはニジマスが生息。 インレット側の国道対岸側にはひっそりと慰霊の空間が設けられている。 1985年1月に25名もの若き学生らの犠牲者を出した犀川スキーバ…

黒姫山の大ダルミ湿原(長野県戸隠高原)

「おおだるみ」といえば「バリバリ伝説」世代にはローリングのメッカとして名を馳せた大垂水(おおたるみとうげ / 東京都)、また最近ではクルマで行ける日本最高標高2,360mの道路であり、ヒルクライム聖地の峠である大弛峠(おおだるみとうげ / 山梨県)が…

古池(長野県長野)

東山魁夷の名画「沼」をインスパイア 飯縄山西麓の戸隠高原の北はずれの森の中にあり、古池という名前ではあるが人工池である。もとは標高は1217mの湿地帯だったというが、中部電力の水力発電用貯水池として堰堤と導水路が築かれて今の姿になった。 そんなわ…

鏡池(長野県戸隠)

あまりの天然浴感に、手前の人工物がアート作品にさえ見えてしまいそうだが、これは取水設備。そう、ちゃんとお仕事を持った池なのである。 戸隠奥社と並ぶ奥座敷感の池。 戸隠山の中腹、森閑とした戸隠神社の奥社と並ぶ立地にある鏡池は、容姿端麗な戸隠の…

尾崎砂防ダム(長野県長野)

【おざきさぼうだむ / 尾崎ダム】 尾崎ダムといえば福岡県にあるダム湖(尾崎貯水池)がハイダムスペックを満たし「ダム便覧」にも掲載されているが、ここ長野の「尾崎ダム」も堤高16mの立派なハイダムながらダム関係のサイトでの情報は見あたらない。 それ…

芝池(長野県長野)

堰体側および左岸側を二車線の農道が通っておりアクセスはしやすいし、堰体下には舗装された駐車スペースもある。 左岸側の道路沿いに見上げるほどの古い石碑。「逸心霊神」と大書きの刻印。 鯉の魚影があったが釣り禁止。このあたりの溜め池は釣り禁止が多…

志賀湖(長野県志賀高原)

志賀湖は志賀高原最大の湖だったと思われるが、現在はロストレイク(消失湖)。 20万年前ごろに志賀山の噴火によって川が堰き止められて生まれた天然湖(堰き止め湖)と考えられているが、噴火性堆積物のため一つの湖としての形態は崩れ、いくつもの小さな池…

逆池(長野県志賀高原)

横湯川支流の水源近くの池。 この支流は横湯川への合流部近くで丸池水源池となっている。逆池をめざしていたつもりが、登山口近くのこの池を逆池と勘違いして帰ってきてしまった。逆池の名の意味をしっかり考えていれば、失態を避けられたかと思うと悔しい。…

丸池水道水源池(長野県志賀高原)

清水名水公園は水くみができるよう整備されている。アクセス路も二車線で楽々。 静かな木陰にクルマを停めて、水音を聞きながら歩いていたら「丸池水道水源池」と判読できる看板を発見!! 志賀高原の池群は拙著『日本全国池さんぽ』に掲載したこともあって…

みどり池(長野県小海)

【みどりいけ / ミドリ池】 百名山・八ヶ岳の東側山腹に広がる標高2千メートルの高原台地に、まるで宝石のように象嵌された緑美しい山池。 池畔には山荘が立ち、晴れていれば逆さ八ヶ岳も。池を包む森ぜんたいが苔蒸しているといっても過言ではないほど、モ…

スリバチ池(長野県茅野)

【摺鉢池】 南北に20kmに渡って峰を連ねる八ヶ岳連峰は、ひとつの山塊としてはあまりに大きすぎるのか、夏沢峠を境に北ヤツと南ヤツとに分けて呼ぶ向きもある。 南ヤツの峰々の方が全体的に標高が高く、荒々しく険しい。北ヤツの方は峰と峰のあいだに大小の…

姫川第六発電所堰堤(長野県小谷)

デンカ大網発電所直下にあり、水力発電に使われて解放されたばかりの水をすかさずこの堰で捕らえ、再び次の発電所に向けての長い地下導水路へと導く。ラピュタのような巨岩がみごとな引き立て役になってくれている。沈砂池が付随し、見ごたえがある。という…

深山遊園北野の池(仮称)(長野県小谷)

北アルプス・白馬連峰最大の池とされる風吹大池への北野登山口に向かう長い山道の途中で出会った池。 この道は1.5車線の舗装路は坂馬鹿サイクリストにとって魅惑的な小谷ヒルクライム「深山遊園コース」になっており、池はそのゴール地点に設定されている。 …

姫川第二ダム(長野県白馬)

クレスト部にラジアルゲート三門を備えた水力発電用の取水堰堤。 ゲート横の放水穴の迫力に魅せられる。ダム湖はかつては中綱湖よりも広かったという話だが、北アルプスからもたらされる土砂による堆砂が激しいため貯水量は見た目ほどではない。 堰体のすぐ…

オソメ池(長野県松本)

乗鞍高原にある沼沢のひとつ。 駐車場から遊歩道で600mほど。訪れた時は木道の入れ替え工事中で池の周囲が刈り払われていなかったためか、草木の間から水面を垣間見るような感じだった。 空撮による写真からは、発達した浮き島が堤のように伸びて、二つから…

大泉所ダム(長野県南箕輪)

中央アルプスの北翼を担う経ヶ岳の登山口に立地し、ずばりその名が「大泉所ダム登山口」。 現地の石碑には「大泉所川砂防ダム」と刻まれており、堤高は15m以上はありそうだが、確かに砂防堰堤タイプの堰である。一方、水量豊富な瀑布を二段に重ね、その上に…

大曲池(長野県松本)

乗鞍岳を後景に乗鞍高原に穿たれた大曲池(2020年)乗鞍高原湖沼群のひとつ。現地の案内マップで存在を知った池だが、正確な場所やアプローチルートが分からなかったため、山腹下側から空撮を行なった。 2017年の時点ではGoogleマップには池としての記載はな…

きぬがさの池(長野県松本)

奥に見えるのは焼岳、さらに奥に乗鞍岳。焼岳の裾に大正池も見えている 上高地を見下ろす主稜線上の山池 上高地を取り囲む穂高連峰の西穂山荘の南500mの主稜線上にある山池。標高は2千メートルを越える。 花崗閃緑岩の岩盤が重力で線状に変形した凹みに水が…

バッハアルプ湖(長野県松本)

乗鞍高原湖沼群のひとつ。 いがやレクリエーションランドの構成要素となっている人造池で、池をまたぐようにケーブルスライダーのようなアトラクションが設置されている。 スイスのグリンデルワルト村との姉妹村という関係から、スイスに実在する「バッハア…

三浦ダム(長野県王滝)

【みうらだむ。三浦湖、三浦貯水池】 地域の地酒を醸す中善酒造が三浦ダムを酒造りに利用。 関電が管理する水力発電専用の重力式コンクリートダム。ダム湖は三浦湖、三浦貯水池の二種類の表記が見られる。 重力式コンクリートの堰体は、戦前に建設された当時…