水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

大泉所ダム(長野県南箕輪)

f:id:cippillo:20201207105946j:plain

中央アルプスの北翼を担う経ヶ岳の登山口に立地し、ずばりその名が「大泉所ダム登山口」。
現地の石碑には「大泉所川砂防ダム」と刻まれており、堤高は15m以上はありそうだが、確かに砂防堰堤タイプの堰である。一方、水量豊富な瀑布を二段に重ね、その上には砂防ダムとは思えぬ清涼な湖面が控えている。
クルマでインレット側の水辺まで降りることができることから、マイボートやカヤック持ち込みもしやすく、釣りや水遊びにもうってつけ。
釣りの対象魚はアマゴ。過去には放流も行われていたようだ。
ただ、堰体近くに網場(あば)が設けられていないので、洪水吐から流出する水量が多いときは、ボートや遊泳中に引き込まれないように注意する必要がある。この高低差を落ちることは想像したくない。
じつはここを訪れた四週間後、水遊びをしていて溺れた子どもを助けようとした男性が亡くなる事故が起こった。一見、危険がなさそうな池に見えるだけに、救命胴衣を付けるなど注意したい。
登山口駐車場にトイレあり。
アプローチ路は1.5車線の舗装林道。

f:id:cippillo:20201207110112j:plain

f:id:cippillo:20201207110406j:plain
ダム湖右岸側にある登山口駐車場

f:id:cippillo:20201207110433j:plainf:id:cippillo:20201207110420j:plainf:id:cippillo:20201207110412j:plain
f:id:cippillo:20201207110400j:plainf:id:cippillo:20201207110353j:plain

f:id:cippillo:20201207105824j:plain
インレット側。水遊びする若者の姿も見える


f:id:cippillo:20201207105915j:plain

f:id:cippillo:20190225122951p:plain


洪水吐の直下に減勢池が設けられており、二段の滝のような状態。
堰体には満水位の1mほど下からパイプが出ており、堰体下にも本川とは別にコンクリート水路が設けられている。


f:id:cippillo:20201207105859j:plain

f:id:cippillo:20201207105931j:plainf:id:cippillo:20201207105842j:plain


マークした場所は経ヶ岳・大泉所ダム登山口の駐車場。