上高地を見下ろす主稜線上の山池
上高地を取り囲む穂高連峰の西穂山荘の南500mの主稜線上にある山池。標高は2千メートルを越える。
花崗閃緑岩の岩盤が重力で線状に変形した凹みに水がたまってできたと考えられている。ちょうどパイ生地を鋭角に折り曲げたときに頂点の部分に亀裂が入るようなイメージだろうか。
造山活動(地殻変動)によって生まれた池という点では構造湖(断層湖)のミニチュア版。なるほど山の尾根という、一見、池ができにくそうに見える立地に意外と山池が多い理由はそういうことか。
池は高層湿原化が進んでおり水面はかなり小さくなっている。池に近づく遊歩道はなく、尾根上の登山路から垣間見る感じになる。
新穂高ロープウェイを使うと、西穂山荘を経ておよそ2kmの山歩き。岩場のアップダウンもあり、軽登山の装備は用意しておいた方がよい。
ロープウェイの始発は8時。往復2,900円と高いが、乗ればその絶景とありがたさに納得。ロープウェイは通年営業。
登山路
池塘もあった。
新穂高ロープウェイ
駐車場は有料。
案内坂