水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

日本の重要湿地500

徳之島ダム(鹿児島県徳之島)

徳之島で最大のダム湖 奄美群島、徳之島の名を冠した島最大のダム湖。堤体はロックフィルダムで国営農業事業として2015年に竣工。 タンク型のファームポンドと連携運用され島東部の広大な農地に水を供給している。 駐車場、案内板あり。 秋利神川は川岸に希…

池田調整池(鹿児島県錦江)

大隅半島の特に南部は極端に溜め池が少ない。 山あいに立地し田の神も鎮座する錦江町馬場という小集落を見おろす山腹に巨大なタンク式の農業用貯水池があった。名は池田調整池。 調整池という名から察することができるように、札内川から取水された水を水路…

大田切池(東京都町田)

大田切池は、都内の住宅地の中にある手軽な公園池なのに、まるで秘境のような立ち枯れの景観に会うことができる。

三川池(岐阜県海津)

木曽川、揖斐川、長良川の大河川三つの合流ポイントに立地する池で、その名も「三川池」! 13もの水辺公園で構成される国営木曽三川公園に取り込まれている。2022年3月末に赴いたところ、ちょうどチューリップ祭りの日とかで駐車場がいっぱいで道路にまでク…

乙千代ヶ浜タイドプール(東京都八丈島)

八丈島の南側海岸、「おっちょ」と呼ばれる乙千代ヶ浜にある人工の遊泳用タイドプール。 絶海孤島だけに外海は何ともいえぬ緊張感が漂う。そんな波間に人影が。浮きとロープでつながっているだけ。 素潜りで魚を狙うこの方、話を聞いてみると大荒れの日でも…

平滝沼(青森県つがる)

つがる屏風山メロンロード池沼群のひとつで、池畔には縄文遺跡もあり、古くからの天然湖だったようだ。 一方、現地の看板は溜め池などを管理する農業団体の土地改良区によって立てられたものもあり、農業用溜め池としても利用されているらしい。 釣り場とし…

天窓洞(青の洞窟)(静岡県西伊豆)

ドリーネタイプの池のように見えるが、海岸近くの洞窟。外海に通じており、遊覧船も穴の下を通る 西伊豆屈指の観光地、堂ヶ島。 昔からなんでここだけ渋滞するんだろうと不思議に思いながら素通りしてきたが、国の天然記念物であり天皇御幸の地でもある天窓…

駒岡池(神奈川県横浜)

二ツ池公園。釣りデッキのある駒岡池。 古い釣り場が釣り禁止を経て、釣りデッキのある公園に。 横浜の住宅地の中にある二ツ池公園の、二つの池のひとつ。 もとは江戸幕府開幕前後に築造された大溜池という名の古い溜め池。江戸中期に水の分配を行うために中…

十三湖(青森県五所川原)

【じゅうさんこ / 十三潟】 青森県の三大湖沼。その名はアイヌ語から? 青森県の湖沼としては、西の小川原湖、内陸の十和田湖、東の十三湖の三大巨頭といえる天然湖。 汽水湖であり、西日本の宍道湖と双璧をなす、しじみの一大漁場でもある。 北部に中の島を…

十和田湖(青森県十和田)

とわだこ。湖の南側外輪山の発荷峠展望台から見た十和田湖。 広大な天然湖に生息する魚は、すべて外来種? いわずと知れた北東北を代表するカルデラ湖。カルデラの中にカルデラが形成された二重カルデラ。航空写真を見るとその構造がみてとれる。国立公園、…

箱根湿生花園(神奈川県箱根)

仙石原湿原に造られた湿生花園。 箱根の中でも観光客に人気の高い仙石原。毎年3月に野焼きが行われ、季節の風物詩にもなっている。そのかたわらの原野にある箱根湿性花園には、大小の池と水路がめぐらされ、高山植物1100種、湿生植物200種が植えられている…

小鳥の池(神奈川県真鶴)

小鳥の池園地。三ツ石。ケープ真鶴。 真鶴半島では唯一の池? 2017年の遠征にむけて艦載機モンキーの調整に余念がない。足まわり調整のテスト走行で近場を走っていた際に、真鶴半島先端のケープ真鶴の遊歩道案内看板に「小鳥の池」なるものを見つけた。 ほと…

谷津干潟公園(千葉県習志野)

都市部に残された「奇跡の干潟」 かつては広大な干潟だったのだろう。今では周辺が完全に都市化しており、まるで人工の調整池のような様相になっているが、昔と変わらず多くの渡り鳥の飛来地となっており、「奇跡の干潟」とも呼ばれているようだ。 近ごろは…

大隅湖(鹿児島県鹿屋)

高隈ダム。 親しみやすい大隅半島最大のダム湖 保水力の少ないシラス台地での農業を振興させるため国営事業として建造されたダム湖。 平成の改修にあたっては、緩傾斜護岸、遊歩道、展望所や駐車場など親水機能が強化された。 ブラックバス釣り場としては鹿…

津軽富士見湖(青森県北津軽)

廻堰大溜池、富士見湖パーク、鶴の舞橋。 日本一の長さの堰堤と、日本一の木造アーチ橋。 正式な名称は「廻堰(まわりぜき)大溜池」・・全長4,178メートルにおよぶ堰堤は溜め池としては日本最長を誇り、「全国ため池100選」にも選定。 江戸時代の弘前藩4代…

日在潟(千葉県いすみ)

【ひありがた / 夷隅川河口干潟】 「日本の重要湿地500」に選定された旧夷隅川河口の潟湖 野池の宝庫である夷隅川流域は、海もまた豊か。この川の河口に広がるラグーン(潟湖)はその象徴ともいえる。2.5kmほど南には、テンヤ釣法のマダイや落とし込み釣法の…

下の池(千葉県千葉)

泉自然公園。 「日本のさくら名所百選」をサイクリングで。 泉自然公園は下の池を中心に大きくV字を描く五つの池と、池々をやさしく包み込む里山を保全した風致公園で、池のほとりにたたずんでいると、ここが千葉都心から10kmであることを忘れそうになる。 …

小堰西池(愛知県みよし)

小堰西池のカキツバタ群落は、国の天然記念物。 大きな工場が並ぶ工業地帯に囲まれた田園のオアシス。昭和13年という早期に天然記念物に指定されたことで工場の敷地から免れたのだろう。 アプローチ路はわずかだが未舗装路。未舗装駐車場あり。 不思議な光景…

笹間川ダム(静岡県島田)

笹間湖。 カヤックフィールド。キャンプ、温泉、釣り名所も近い。 カヤッカーのあいだでは「笹間湖」という呼称でカヤックフィールドとして知られる笹間川ダムだが、ウィキペディアによると正式な湖名はないそうだ。入艇スポットはインレット側。 下流側1.5k…

江津湖(熊本県熊本)

【えづこ / 水前寺江津湖公園】 熊本市の顔ともいえる水辺公園 江津湖は、上江津湖と下江津湖からなり、熊本市中心部に位置しながら豊かな自然が保全されており、湖を中心構成要素とした水前寺江津湖公園は同市のシンボル的な総合公園となっている。 ビジタ…

猪之頭公園・ニジマス釣り場(静岡県富士宮)

鱒の家。富士養鱒漁業協同組合釣り堀。 市の魚ニジマスを象徴する公園。 ニジマスが市の魚に制定されている富士宮市は全国一の生産量を誇る。富士山からの湧水にめぐまれた猪之頭には静岡県水産技術研究所富士養鱒場があり、県営公園が取り囲む。 野鳥の森、…

小網代の森(神奈川県三浦)

1.5kmの遊歩道が2014年に完成。 小網代湾に注ぐ小さな川を軸に、湿原状の干潟から深い原生林に覆われた源流までを遊歩道でたどれる。わずか1.5kmのあいだに自然の連環が凝縮されており、このようにひとつの水系が一体的に保存されている例は関東・東海では他…

黒部川(千葉県東庄)

2010年に魚の大量死、2012年冬はカヌー事故。 10隻の練習カヌーが転覆し一時は15名の行方不明者を出した事故で全国メディアに取り上げられた黒部川。 黒部川といえば全国的には富山県の方が有名だが、利根川最下流域に流れ込む導水路のような千葉の黒部川は…

柿田川公園(静岡県駿東)

水辺遍路・3000スポット達成記念。 清冽な富士山からの湧き水が潤す親水空間。 遊歩道沿いに富士山からの伏流水が湧き出す「湧き間」があり、大きな湧き間には展望台や八ツ橋も設けられており散策が楽しい。 真冬でも15度前後の水温を保っているので水草の緑…

宝蔵寺沼(埼玉県羽生)

ほうぞうじぬま。羽生水郷公園。 宝蔵寺沼は国内で唯一、食虫植物「ムジナモ」が自生する水辺。ムジナモは国指定天然記念物である。 沼の東側はムジナモ自生区域として立ち入りが禁じられている。沼の西側は水上デッキを含め遊歩道が整備されており、三田ヶ…

桶ヶ谷沼(静岡県磐田)

おけがやぬま。 (2014年2月撮影)北隣の鶴ヶ池とならび希少なベッコウトンボの生息地。公園化され駐車場・遊歩道もあり、専従の管理者がいる。釣り禁止。 コイの魚影(2013年10月撮影) 喫茶店と管理棟(駐車場つき) 管理棟から沼までは少し歩く 案内板(…

杉山へら鮒池(愛知県豊橋)

すぎやまへらぶないけ。または豊橋道楽池。 田原湾の防潮堤が目前に迫る水田地帯に立地する土日祝日専門のへらぶな管理釣り場。 ビニールハウス内の室内池と、外池の2つからなり、料金と釣れる魚のサイズが異なる。 温暖な地方とはいえ、厳寒期にはハウス内…

麻機遊水地(静岡県静岡)

あさばたゆうすいち。 静岡市街地が途切れるエリアにあり、町の中心部からも遠くないのに広大で自然豊かな水辺空間を保持している。木道もあり、雰囲気がいい。バスの他、ライギョ、ギンブナ、ドジョウ、ボラ、へらぶなもいるらしい。 遊水地のシンボルとさ…

宇曽利湖(青森県むつ)

霊場・恐山(おそれざん)の中心に鎮座するカルデラ湖で、正式な名称は「宇曽利山湖」。宇曽利山は恐山の古名。 そもそも恐山というひとつの独立峰があるわけではなく、カルデラ湖の外輪山全体が開山862年の「恐山」という霊場名となっている。 湖底から硫化…

大島新田調整池(埼玉県幸手)

大島新田調節池とも。 へら。 広々とした調整池。マークした場所に駐車スペース2台ほど。その他、地元ヘラ師は県道沿いの橋たもとのスペース(3〜4台分)に駐車していた。 杉戸町の遊水池は日本の重要湿地500に選定されている。