水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

天窓洞(青の洞窟)(静岡県西伊豆)

ドリーネタイプの池のように見えるが、海岸近くの洞窟。外海に通じており、遊覧船も穴の下を通る


西伊豆屈指の観光地、堂ヶ島。
昔からなんでここだけ渋滞するんだろうと不思議に思いながら素通りしてきたが、国の天然記念物であり天皇御幸の地でもある天窓洞を中心に、地形が織りなす絶景奇景が広がる一大ジオパークであった。知らなかった。
地図を見ていて、堂ヶ島にぽっかり二つの池。
南西諸島や南大東島で見た、通り池や鍋底池などのドリーネ池を彷彿させるではないか。近場にそんなものがあったとは!

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メジャー観光地は相当に苦手だけど、行くしかない。
と、着いたのは雨がそぼ降る早朝。やっぱり誰もいない時間に来てしまった。
なんとなく、有料駐車場があって入場料を払って・・という先入観をもっていたので、こんな時間では、おめあての二つの池を見ることはできないかなとも思ったが、無料駐車場にはコンビニが併設し、天窓洞も無料の天窓洞公園になっていて、ふつうに歩いて行けた。なんだか良かった。



木々の生えた斜面にぽっかり開いた穴。
青の洞窟との異名もあるが、早朝で暗く水は見えない。ただ、ザザ、ゴウッという波の反響音が腹に響く。
ドリーネ池によく似ているが、案内板によれば、海底火山時代にできた凝灰岩(安山岩質)の地形が海食によって洞窟となり、薄くなった天井が崩落して天窓となったそうだ。
よって石灰岩質のドリーネ池のように、池底のどこかが海につながっているというミステリアスでアブない感じではなく、遊覧船が穴の下を通行するほどダイレクトに海とつながっている。
遊覧船から天窓を見上げてみたい気もするが、叶う日は来るだろうか。





遊覧船が航行するので物を投げないで、というのは、池看板であれば超レア物件


天窓洞の近くにある、ひとまわり大きな池状のものは、片側がビーチになっていてダイバーたちのエントリーポイントになっているようだ



大駐車場が国道の両側に。歩行者のためには地下道まで用意され、その地下道には案内板がずらり!


遊覧船のりば


マークした場所は駐車場。