島の聖地。胎内回帰と生まれ変わりの池。
宮古列島観光のメジャースポットである通り池の少し奥に、あまり知られていない池がある。
胎内回帰、生まれ変わりの池として島の聖なる秘所とされてきた。
通り池と同じく陥没ドリーネ池で底で外洋とつながっている。
海が荒れているときは「鍋底池」の名のごとく、池底の水がまるで煮立っているかのように湧き立つと聞いて、海が荒れ気味の日の早朝にアタックをかけたが、デッキタイプの遊歩道は鍋底池に達することなく、50mほど先にあるそれらしき穴を眺めることができただけ。
穴の底深くにあやしく揺らぐ水面を見るためには、穴のぎりぎりまで近づかなければならない。
昔は池のそばまでボードウォークがつづいていたようだが、2014年ごろの台風で破損したのを機に撤去されてしまったらしい。案内板や道標にも鍋底池については何も記されていない。
じつは通り池や鍋底池のようなドリーネ陥没池や、池になりそこなったクレーター状の穴は周辺にけっこうな数がある。
道が通じていない危険な場所も多く、まずは空撮を行なって実態調査をしたいところだったが、下地島空港の真横で飛行制限エリアとなっていて叶わなかった。
マークした位置は、鍋底池のピンポイント推定位置。