堰体下に「穴の口」という巨大な穴が・・
里山フットパスを掲げる「四方木(よもぎ)」集落。フットパス構成要素のひとつになっている池が、ここ錦沼。2018年には地元主催でブラックバス(撲滅のための)釣り大会も開かれたようだ。
谷間を堤で堰く谷池タイプの溜め池構造を持ち、堤の下側には岩盤を掘り抜いた大きな穴が口をあけている。一見、池の洪水吐かと思ったが、このあたりでは江戸時代に蛇行する川のバイパスをトンネルで掘り抜いた「川廻し」と呼ばれる穴が点在し、ここ「穴の口」もそのひとつ。
バイパスによって蛇行していた旧河道には水が流れなくなり、水田に転用することができた。房総丘陵独特の地形を生かした江戸時代の新田開発の手法に唸らされる。