百名山の頂上にある機織り伝説の池
織姫の池は、百名山・巻機山(まきはたやま)の頂にあるなだらかな高層湿原に穿たれた池塘。機を織る美女の目撃談があり、かつて山頂とされた御機屋と呼ばれる場所では、この世のものと思えない美女が機織りをしていたという。
池は9..5合目にあたり往復で7.5時間ほど。
池の景観






機織り伝説の池
織姫池という名から七夕を想像してしまう人もいるかと思うが、この池の織姫は人のいないこの山頂で黙々と機織りをしている絶世の美女。たまたまその姿を見た麓の村人と恋をするも機織りをする姿を見るなといったのに・・という鶴の恩返し的な話となり、やっぱり覗いてしまい、なんと鶴ではなく大蛇。そうなんですね、池といえばやっぱり大蛇。正体を見られ竜の姿となって天に昇巻幡山へと帰って行った。
ということで、七夕のような恋の成就というご利益もないわけではない竜神と機織りの伝説。
全国的にも機織(はたおり)と池との関係は深く、もはや機織りは池伝説の一大勢力とでもいう存在。
織姫の池と同じく頂上に湿原が広がる鬼怒沼でも機織り伝説があり、「まんが日本昔ばなし」にも採話されている。ほか、平地の池でも機織りの音が池から聞こえるといったパターンがよく見られる。
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『日本百名山』「巻幡山」の引用
深田久弥は「日本百名山」の巻機山の項で、山名の聞き取りミスによる誤りが定着してしまったことに対し推察を交えつつ、かなりの字数をあてている。
前山から巻機山の頂上まで三十分足らずだが、その鞍部は、雪が消えると、お泉水が幾つも現れ、ナンキンコザクラの敷き咲く気持ちのいい所である。頂上部は広々としている。(深田久弥「日本百名山」)
織姫の池へのアクセス(登山)
清水集落の分岐(清水バス停)
国道からの分岐点に公衆トイレ、案内板あり。





集落上のキャンプ場分岐
どちらを進んでも桜坂まで行ける。


桜坂登山口(標高730m)
駐車場・トイレあり。駐車場は有料。






登山路



名所・天狗岩
この日、撮影してまもなく天狗岩は雲にすっぽりと隠れてしまった。
見かけた動植物と赤い岩











登山データ
米子沢第4号砂防堰堤
桜坂登山口の近くにある砂防堰堤。
周辺の沢ではイワナが生息。下流側の登川では釣りは遊魚料が必要。現場売りは4千円以上! もう管理釣り場と変わらない。



地酒「巻幡」
マップ
現地案内マップ
巻幡山の山池さんぽマップ
Googleマップ
マークした場所は登山口駐車場。