水辺遍路

訪れた全国1万1,450の池やダムを独自の視点で紹介

半田沼(福島県桑折)

半田山自然公園。

遅咲き桜に囲まれた山上湖。

遅咲きの500本の桜が沼を囲み、たわわに咲いた桜の影がエメラルドグリーンの水を染め上げる光景は夢物語のよう。桜前線を追いかけながら北上していたのですが、遅咲きのため残念ながら幻想空間には出会えず。しかしながら山上の美しい水辺を堪能することができました。キャンプ場が隣接し、遊歩道がとにかく気持ちいい。
自然公園駐車場から湖面までは少し歩きます。
各所に小さな浜やワンドがあり、釣りもできそうです。鯉のような魚影を確認。外来魚は駆除が進んでいる模様。


大蛇に牛と美女の伝説。

桔梗姫と藤原秀郷の悲恋伝説はすごい。父と知らずにスパイとして潜入していた秀郷に恋をし、そのために主を討たれた姫は半田沼のほとりで大蛇となる。しかし棲むには小さいと近くの菅沼へと引越し。しかし菅沼の伝説では大蛇退治で半田沼に逃げるともあり、スペクタクル映画みたいだ。
さらに後に、ヌシとなるのは赤牛。地下水脈を通じて塚野目集落の沼に出没。集落一の美女の「おしの」さんをさらい、沼底の御殿で機織りをさせていた。池畔の「にしき桜」は、おしのさんをいたわってか花を付けないという。村では生まれた娘にその名を付けることはタブーとなった。
(参考サイト:龍鱗


美しい水に揺らぐ魚影が。


GW前後には桜に包まれる。


駐車場と案内板


マークした場所が駐車場。