機織り(はたおり)娘の伝説の残る不思議な山頂池。
富士山の眺望スポットであり夜景スポットでもある、みごとな山頂池。
峠越えの道のかたわら、標高367mの稜線上に位置する。こういう山池に会うたびに地形の妙に打たれる。
なぜ尾根という水をふるい落とす立地に、奇跡のような池が生まれるのだろう。もちろん、こういう不思議な池には、それにふさわしい伝説もある。この池では機織り娘にまつわる二通りの池伝説がある。
吐き出し側に荒澤不動尊奥之院が鎮座。
流入水路は見あたらず、湧水による天然湖沼らしい。池名を冠した、はたご池公園として整備され、駐車場、トイレ、遊歩道が完備。
鯉と亀の魚影が濃い。釣り禁止。
なお機織りにからむ池伝説としては、ズバリその名も機織沼(宮城県登米)を筆頭に、化女沼(宮城)、半田沼(福島)などを把握しているが、いずれも地域がわりと限定されており、東海地方の事例としては初めてで興味深い。
マークした場所がアプローチ路入口。入るとすぐに駐車場あり。