びふかアイランド。
道の駅の中にある池として、これほどスケールと野趣あふれる水辺となると、そうそうは見つからない。大好きな場所で何度も訪れている。
天塩川の旧河道である三日月湖の両岸に、オートキャンプ場や日帰り温泉が配されている。
浮き草とオープンウォーターがあいまじり、つややかな緑の岸をもつ沼は、釣りだけでなく、隣を流れる天塩川でカヤック体験までできる。
それにしてもここは、電源つきのオートキャンプサイト、クルマの乗り入れ可能な芝生フリーサイト、管理棟のコインランドリー・・アウトドアレジャー環境の充実度でいえば、日本屈指の道の駅といえるのではないだろうか。ショートステイでは、まことにもったいない水辺である。



道の駅とキャンプサイトは沼をはさんで両岸に展開しており、沼のまん中を突き抜ける道で連絡している。橋梁ではなく堤の上を道が通る構造で、中央部の通水路の上だけが橋になっている。堤の両側は階段で水辺に容易に下りられるようになっており、汀は芝生で歩きやすく釣りもしやすい。
水質はまったりとした沼テイスト。泳ぎたくなる感じではないが、魚影が見えすぎるほどでもなく釣りにはちょうどいい。
天塩川流域には他にも多くの河跡湖が見られるが、利用もされていなければ、名前も与えられていないようなものが多い。ここ、びふかアイランドの三日月湖も特に名はないのか、案内板等には見あたらない。これが関東であれば、オリジナルネームがあっても「びふかキャビアレイク」などと、少々強引かつ大げさなキャッチネームをかぶせるところであるが、実をとって名にこだわらない北海道人の気質であろうか。
なお「キャビア」とはいったのは、池でチョウザメが釣れるわけではなく、入場無料のチョウザメ館があったので。
沼に生息しているのは、ヒブナ、ヘラブナということである。
それと・・釣りもボートもオーケーというおおらかさなのに、なぜか無線に関しては禁止エリアが敷地内のほとんどを占め、厳しい。北海道ならではのレジャー事情なのだろうか。



マークした場所はキャンプ場。道の駅は国道側。