水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

青鰓釣池【未確認・調査継続】(千葉県大多喜)


変な池名がなぜだか集うエリア

2023年3月、Googleマップでまたおもしろい池名を見つけた。このあたりはGoogleマップで過去に「呪池」という謎ネームや「荒木根第2ダム」という謎ダムが掲載されていたエリア。
それにしても「青鰓釣池」とはなんぞや!?
インターネットで情報を集めようにも、どうもピンとくる情報が出てこない。

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常識的にはありえないけど

池名の「青鰓」とは、ブラックバスと並ぶ駆除ターゲットになっている外来魚「ブルーギル」のこと。鰓(エラ)ブタのあたりが青く輝いている、あるいは鰓ブタの一部に濃い青のポイントがあるためこの和名があるようだ。
ゲームフィッシングのターゲットとして根強い人気があるブラックバスでさえ、専用の管理釣り池を設けるのは容易なことではない。外来魚に対する世間の目や社会的規制が厳しく、閉鎖水域であることとそれなりの経済効果が見込めた一部の池やダム湖でのみ実現している状況だけに、釣りの対象魚としては外道扱いのブルーギル専用の釣り池を設けるとは考えにくい。
しかし誤記とするには、「青鰓」なんてネーミングが凝っている。
可能性としては池下にあるオートキャンプ場が池の湖面利用権を持っていて、キャンプ客向け、おもに子ども向けの釣り池として使っているとか。しかしキャンプ場のサイトを見てもそのような情報は見あたらない。謎だ。

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ため池データベースでは「鴻巣」

オフィシャルため池データベースでは、この池は堤高9mの「鴻巣(こうのす)」という名の溜め池として登録されている。
管理者は、夷隅郡大多喜町三又土地改良区。

https://www.pref.chiba.lg.jp/kouchi/nougyou-seibi/documents/tameike-database-20220401-syuusei.pdf



 

本当にブルーギル専用の釣り池ならば、日本唯一?

全国的に見れば外来魚ブラックバス専用の管理釣り池というものはいくつか出会ってきた。しかしながらブルーギルの専用釣り池となると、一度もお目にかかったことはない。
しかし現地はオートキャンプ場の奥らしく、直接のアクセス路は航空写真では見あたらない。


 

現地調査

2024年2月、初回アタックは日暮れと悪天候、およびキャンプ場は見学お断りの看板もあり撤収。
途中に池へ通ずると思われる分岐があったので写真撮影。あと200mほどで池という地点だが、航空写真では奥にぽつんと一軒家?

調査継続!



 

Googleマップ