水辺遍路

訪れた全国1万1,000の池やダムを掲載

雨竜沼湿原の沼沢群(北海道雨竜)


崖上に広がる広大な天空テーブルの楽園

標高850mの広大なテーブル状の台地に大小百数十もの沼や池塘が点在する北海道でもっとも楽園感のある山岳沼沢群。木道が渡され展望テラスから湿原を一望すれば気分爽快。
よく整備されたキャンプ場のある登山口から徒歩4kmで、湿原をめぐればおおよそ往復4〜5時間の行路。秋は一面の草紅葉になり別天地。
ラムサール条約登録湿地、北海道指定天然記念物。
ただ、2023年夏の訪問時も雨竜沼までに四つのヒグマの糞が登山路上にあった。ここは今や北海道では知床と並ぶ熊出没ゾーンなんだとか。

カッコよすぎるテーブルマウンテン湖沼の全国事例

テーブル台地の湖沼群といえば、日本三名山・立山の餓鬼の田をはじめ、南会津の弘法沼湿原、百名山・平ヶ岳の姫ノ池湿原、伊豆諸島・神津島の天上山の池群など、どれも心に深く残っているものばかり。なんといっても地形がアニメ的というか、桃源郷的というか、とにかくカッコよすぎる。
なかでも雨竜沼湿原は日本最大のテーブルトップ湿原ではなかろうか。
尾白利加ダムの天端から、雨竜沼湿原のみごとなテーブルトップ地形を見てとれる。あの上に広大な湿原が広がっているのかと思うと、日本屈指の山岳高層湿原というだけあって、まさに「天空の楽園」の予感に心が躍る。
正面に見えているのが恵岱岳湿原のテーブルで、開析谷をはさんで左奥のテーブルが雨竜沼湿原。


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雨竜沼湿原の形態と景観

円形池塘の多さが特徴的

ペンケペタン川が湿原内を蛇行し、百数十もの池塘を涵養しているが、なぜか円形の池塘が多い。



名の付いた沼はあれど「雨竜沼」は、なかった

沼名は自然情報伝言板に記載

現地にあった雨竜沼湿原生態系保存プロジェクトの「自然情報伝言板」にいくつかの沼名が記されていた。
湿原名にはなっているが「雨竜沼」という特定の沼があるわけではないようだ。


大沼

木道をはさんで三つの沼がせめぎあっている。




コウホネ沼、ヒツジグサの沼

雨竜沼湿原の特徴である円形池塘が集まっている。写真中央右寄りに見えているのは浮島橋。ここから先の木道は一方通行となる。


ヒョウタン沼、トンボの沼


池塘のバリエーション

三日月沼タイプ

河跡湖を思わせる細長く蛇行した形状の池塘が支配的なエリアもある。

ウリュウコウホネが繁茂する池塘

ウキミクリ系の水草が繁茂

このタイプは少ない。

笹に囲まれた池塘

これも少ない。

浮島が発達し網目状になった池塘

三ヶ所ほど大きな群落があった。

浮き島拡大

ペンケペタン川を下流側から


湿原入口テラス

湿原テラス





 

雨竜沼湿原の動植物

動物

湿原の辺縁の笹藪を抜けるハイキング路にもヒグマの糞を確認。木道にはシマリスの姿も。

200種以上の花や植物

エゾカンゾウは7月上旬から8月上旬ごろとのことで、訪れたときはちょっと時期が遅かったようだ。
下の写真はウリュウコウホネか。



 

雨竜沼湿原へのアクセス

拠点となる道の駅

館内には雨竜沼自然館があるので情報収集にもよい。
尾白利加ダムまでは舗装路。


尾白利加ダム

ダムの堰体天端は通過ポイント。ここから先はおおよそダート路となる。

登山口駐車場(雨竜沼湿原ゲートパークキャンプ場)

管理小屋もあり登山届や協力金箱、案内板、キャンプ場あり。
駐車場、トイレはキャンプ場利用客だけでなく登山客も無料で利用できた。


登山口

少しのあいだダート林道を歩く。トイレはここが最後(右写真)。

吊り橋

吊り橋手前で林道は終わり、ここから徒歩専用道に。

白竜の滝(ヒグマの糞あり)

滝壺は池になっていた。
登山路沿いに見晴らしベンチあり。通過直後にヒグマの新しい糞があった。


ペンケペタン川とテーブル出口

テーブル台地の百数十におよぶ沼の水を集めながら蛇行したペンケペタン川は、ここでゆるいV字谷を開析しながらテーブル下へと下り落ちる。
ここの地形、ゾクゾクするぐらいカッコいい。



雨竜沼湿原に到着

ここからは木道が続く。

GPSログ


 

マップ・案内板

現地案内板

環境省の看板には池塘の数が数百となっていた。かなり小さい池塘も入れた数字なのか「百数十」という従来の数字を誤って数百としたか。いずれにしても統一した方がいいと思う。当ブログでは百数十の方をとった。



Googleマップ