【がきのた / ガキの田】
弥陀ヶ原は美しい山上の大高原で、池塘が散在し、高山植物が咲き詰め、俗界から登って来た人々はここで天上にある思いをする。
(深田久弥『日本百名山』49/立山)
流れ出した水は日本一の滝へ
日本三名山・立山のテーブル状の溶岩台地に立地
マイカー規制の立山黒部アルペンルートの途上、標高2000mを越える雲上に、外周12kmにおよぶ広大な溶岩台地がひろがる弥陀ヶ原。
一年の半分は雪の下
この高原にきら星のごとく穿たれた池塘の数々を総称して「餓鬼の田」と呼ぶ。盛夏と秋をのぞいて一年の半分は雪の下で眠り、池の水源は雪解け水。
「百名山」でも称揚
下から自分の足で登って来た深田久弥さんの「百名山」では、称名滝を愛でたすぐあとに、餓鬼の田が賞揚されている。
ラムサール条約登録湿地
落差日本一「称名滝」
豊富な水は落差350mで日本一の称名滝となって下界へと落ちていく。
アクセス
徒歩によるアクセス
歩くアルペンルート
マイカー規制の美女平天空ロードも徒歩であれば遊歩道が並走している区間も多く、通行可。自転車は不可。
その道程は立山駅から黒部湖まで全長27kmに及ぶ。
称名滝バスターミナル(マイカー駐車場)
称名滝バスターミナルまではマイカーで行ける。無料駐車場あり。
八郎坂
称名滝下から滝上のテーブルランド上に懸崖をいっきに登る登山道。登山装備必要。
ケーブルカーとシャトルバス利用
富山電鉄で終点立山駅まで行き、ケーブルカーとシャトルバスを乗り継いで弥陀ヶ原で下車。マイカーなら立山駅前に無料駐車場がある。
シャトルバスは室堂直通が多いので注意。弥陀ヶ原停車のバスに乗る必要がある。
シャトルバスではモニタービューでガキの田の紹介もある。
地酒
地元のスーパーで買った「フクラギ」は、関東ではイナダと呼ぶブリの子ども。
一方、「さす」はメカジキ。富山の人が昆布締めなどで愛する刺身食材だけど、なぜか太平洋産。
動植物
動画
3分50秒あたりに餓鬼の田が出てくる。
マップ
立山駅のオフィシャルマップ
池さんぽマップ