なんがいだむ。
構造的に「完抜き」ができない?
ダムスペックを満たすアースダム。
貯水池は常時水位が低く抑えられているだけでなく、貯水池の真ん中にぽつんと鎮座するオリフィス塔が特徴的。
ここが最深部らしく、斜樋が接続している。逆に、通常は最深部となる堰体近くは浅い。
このような構造的特徴から、利水機能も有した農業用防災ダムではないかと思う。
水抜きに使う底樋の位置が確認できていないが、水抜き時の航空写真を見ると、構造や地形的な要因で完全に水を抜くこと(完抜き)ができないようだ。
2006年に外来魚駆除を目的としたブラックバス釣り大会が開催されたこともあるが、水抜きによる駆除ができないとの話もあった。
かつては、へらぶな釣り場として例会も行われるなど栄えた時期もあったようだが、地元の人の話では「ブラックバスの巣窟」とのことで、現在もヘラブナが生息しているかは不明。
2020年の訪問では、ヘラブナ釣り師の姿はなく、バサーが複数見られた。
土岸が露出している部分が多く、釣りにはうってつけの池なので、次回はオリフィスまわりの最深部に長竿を出してヘラブナが生き残っているか釣査したい。
アプローチ路は1.5車線の舗装路。駐車スペースあり。
マークした場所に駐車スペース。