みたからだむ。
日本初の生活貯水池
日本初の生活貯水池がここにあるとは、さすがは日本初の重力式コンクリートダムをも持つダム先進地域の兵庫県。しかし、あくまで新制度によって生み出された池形態というか法律上のカテゴライズではあるので、富山県にも全国第1号を掲げる生活貯水池があったりする。
生活貯水池とは昭和63年に創設された国土開発の補助制度で、離島や山奥、陸の孤島のような半島など、局地における治水、利水を向上させる貯水池で、小さなダム湖に対して立派な中・大型の重力式コンクリートダムが配されているという特徴がある。
三宝ダムはクルマも通れる湖周路と湖岸各所の駐車場。インレット側には階段場護岸も備え、バサーの姿もあった。
ダム下の広場の植栽も美しく、局地の生活を支える水がめの新しい姿を提示している。一方、生活貯水池全般に共通することだが、合理性を追求したコンクリートダムのデザインがどうも自然豊かな景観にそぐわない気もする。
兵庫にある黎明期の重力式コンクリートダム群は、百年の時を経てなお惚れ惚れするほど美しい。コンクリートだって自然調和は可能だとおしえてくれている。
今後造られる新しい生活貯水池には、堤体デザインに自然景観や文化的背景を生かすアートな発想を取り入れてみてはどうだろうか。沖縄県で「日本100ダム」にも選ばれている金城ダムは21世紀のコンクリートダムながら首里城の歴史的景観を引き立てている。






全国の生活貯水池
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マークした場所が駐車場・トイレ。