水辺遍路

訪れた全国1万1,450の池やダムを独自の視点で紹介

桂貯水池(京都府舞鶴)

【かつらちょすいち / 舞鶴旧鎮守府水道施設 / 桂取水堰提 / 桂貯水池堰堤】
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地味ながら日本で二番目に古い重力式コンクリートダム

戦前の重要軍港・舞鶴への艦船に水を供給するために海軍によって築造された貯水池。この池を堰く堰体は、堤高こそ15mに満たないものの、兵庫県の布引五本松堰堤に次いで日本で二番目に古い重力式コンクリートダムということで、「ダム便覧」にも参考掲載され、ダムファンのあいだでもはずせない巡礼ダムとなっている。(当ブログでも特別にダムカテゴリに分類)
「舞鶴旧鎮守府水道施設」の名義で国指定重要文化財に指定。ほか、近代化産業遺産、近代水道百選にも選定。
とはいうものの池まわりはフェンスで立入禁止になっており、堰体はフェンスのすきまから垣間見ることができるだけと、じつに素っ気ない。池は土砂の流入でかなり浅くなっているが、貯水ダムではなく取水ダムなので問題はないようだ。
アプローチ路は舗装されているが狭く、駐車スペースもほとんどないので、岸谷貯水池から先は徒歩が無難。下の写真、ご覧のように進むだけ進んだら、あとは延々とバックして戻るハメに。

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海軍が造った貯水池

ここ桂貯水池以外にも、海軍由来の貯水池は青森の下北半島や、軍港・呉と相対する江田島(広島県)、房総半島(千葉県)、長崎の佐世保などでも見られた。ブログに掲載しているものから、いくつか事例を挙げておこう。

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マークした場所に駐車スペース。