周囲長800mクラスの溜め池にもかかわらず、コンクリート補強のない土盛りの堰体構造を今だに保持している。これだけ大きな池なのに、立て板をはさみこむ洪水吐や、シンプルにキャップを開閉させる斜樋は昭和を感じさせる懐かしい構造。
堰体には木が繁茂し、その根張りが補強の役割を果たしてきたということだろうか。ため池の防災が重視されるようになった時代。遠からぬうちに大規模な改修がなされることだろう。貴重なものを見ることができた。
アプローチ路はダート500m。



立て板を通すスリットが入った古い構造の洪水吐に驚きました。
本州屈指の豪雨地帯にある大きな池なのに、こんな小さな洪水吐で大丈夫なんでしょうか。
越流時に破堤を防ぐため、流路には石垣が組まれています。今なら小さな池でもコンクリート流路が標準装備になりつつありますが。
マークした場所はアプローチ路入口。