県立公園のメイン構成要素の溜め池
福島大池は県立有馬富士公園の主構成要素であるが、2km離れた千丈寺湖とを有馬富士を経て結ぶウォーキングルートも設定されている。
東側に堰体があるが、池の規模に対してはかなり小さく思われる。堰体脇の流紋岩の露頭側に取水設備も見られるので農業用のため池であろうか。
のびやかな景観の池で、インレット側には湿地に木道が渡されており、遊歩道で池を一周するハイカーが多い。有馬富士を経て千丈寺湖へと至る
池では鯉の養殖を行なっており釣りは禁止。違反には罰金1万円と現地の看板に明記されていた。
池の構造
溜め池の設備と構造を持つ。堰体側には洪水調節地も。
リュウモン岩の岩畳の洪水吐
洪水吐の流路工が一枚岩の岩床でてきているのが、この池の最大のチャームポイント。
取水設備
斜樋の操作用スピンドルが二連。
堰堤
公園整備でやや不明瞭。
古い底樋門?
木製の土井らしきものが池底に。減水していたおかげで、たまたま見つけることができた。
本当に古い底樋の栓だとしたら貴重では? 地元の方には調査と保存活動の検討を行ってほしい。
洪水調節池
洪水吐とは反対側の堰体サイドに調整池があった。
インレット側
インレット側は湿地になっている。
兵庫の景観ビューポイント150選
水神が祀られた小島に橋。後ろには有馬富士。
この池の映えスポットとして「兵庫の景観ビューポイント150選」の銘板が歩道に埋め込まれている。
減水状態と魚の大量死(2021年)
2021年晩秋の再訪では、大きく減水した状態で岸の吹きだまりには少なからずの30〜50センチほどの魚が打ち上げられていた。コイ主体だったが、体高が高めで目の位置がヘラブナよりも上にある魚も複数見られた。単にコイかもしれないが、ちょっと魚種が分からなかった。
原因は減水による酸欠だろうか。公園池では魚の大量死が発生し全国ニュースにとりあげられるようなこともある。
ハイキングコース
池畔の一角に有馬富士登山口がある。
案内板
駐車場・駐輪場
駐車場は大型バス用もあり充実。無料。夜間閉鎖。
Google マップ
マークした場所は駐車場入口。