青野ダム。
カヤック、釣り、キャンプ、サイクリング、ハイキング・・関西屈指の水辺レジャーフィールド。
県営の青野ダムが堰く北摂北神の水道水源池。上水道水源池は水質を守るために立ち入り禁止となっているところが多いが、千杖寺湖は貯水池からの直接の取水ではなく、青野川に放流してからの取水方式のためか、ボート釣りまで公認されているだけでなく、カヤックやボートを降ろすための階段状護岸まで用意されているという、きわめてめずらしい事例。
台地と丘陵という恵まれた立地に加え、まるで二つのダム湖を連結させたような湖形と変化に富んだ湖相にも痺れるものがある。重力式コンクリートの堰体もけっして目を引くほど大きくもなく、貯水池の規模も特別巨大というわけでもない。それなのに、この魅力は何であろう。
道路事情、交通アクセスも抜群で、シーズンには平日早朝でもマイボートを牽引したクルマが次々と現地入りしている光景を目にし、ただただ、さすがは千丈寺湖! と唸るばかりだった。
釣りの対象魚も豊富
釣りの対象魚はブラックバスをはじめ、ブルーギル、ナマズ。鯉は専門の大会も開催されている。春はインレット側でノッコミ狙いのへらぶな釣り師も多い。
無料駐車場、トイレ、ミニ公園など、湖畔に点在する。堰体横駐車場はサイクリストらの拠点としても使われている。
福島大池を中心とした有馬富士公園とはハイキング路で結ばれ、二つの池をめぐるウォーキングやランニングもできることは、年齢や嗜好にかかわらず多くの人にとって魅力的な水辺空間の創出に成功しているといえるだろう。
大きく二股に分かれた湖のうち、北レイクは全域でボートの乗り入れができないので注意。
夢のような表情を見せる湖岸
これだけ大きな人造湖にもかかわらず、湖岸形状がなだらかで空が広い。丘陵地形ゆえの恩恵。
空から見た千丈寺湖
インレット側駐車場
マークした場所が、カヤックの出艇ポイント。