水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

石拾池(滋賀県大津)

【いしひろいけ。大萱大池】

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堰体部の前法面はラバーフェイシングされていた

瀬田の唐橋で古来から知られる新旧の東海道沿いの交通要衝である瀬田は、歴史的な溜め池が多い水利土木の宝庫でもある。
この池は地図上では「大池」というシンプルな名称だったが、堰体上に平成30年10月にできたばかりの新しい石碑が立っており、「石拾池(通称、大萱大池)と記されていた。
ため池は先人たちの労苦の”生き証人”」との見出しで、土砂流出を受け止める「砂溜り池」を最上段に、中段に増水時に水を逃がす「空池(からいけ)」を従えて貯水機能を担う三段構成の本格的な池として江戸時代に築造され受け継がれてきたことが記されている。
砂溜り池と空池は現在は埋め立てられて多目的広場などになっており、園内にある上下の長尾池とは関係ない。
下長尾池とのあいだは雑木林を抜ける遊歩道で結ばれており、木陰に雨乞い地蔵が祀られている。

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堰体部には池の紹介も
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マークした場所は、瀬田公園の駐車場。