水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

濁り池(富山県小矢部)

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埴生大池の堰体右岸側から250m南東の谷部にあったと思われる古い池であるが、現在は消失しロストレイクとなっている。
龍伝説が言い伝えられており、この池の水が少なくなると池に棲む龍が埴生大池の方に一時避難したため、池の水が大きく濁ったことが名の由来だという。そんな伝説が記された手作りの案内標柱が道ばたに立っていたので知ることができた。ありがたいことである。
ただ、「五〇米(メートル)西へ」の表記どおりだとすると、矢印が示す方向と逆だし、西側は小高くなっており池を造れる立地ではないように見える。
逆に東側は谷沢になっており、池の立地として問題ない。「東へ」の表記ミスではないかと思うがどうだろう。
記事の「堰体右岸側から250m南東の谷部」という文言とイラスト内の立地は、この予測をもとにした。

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小矢部の野池群は倶利伽羅峠の歴史と合わせて楽しみたい
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大池から濁り池を経て倶利伽羅峠の方へ上っていくと、古戦場の地獄谷を見渡せる展望台があった
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味のある古戦場絵図の中には、「大池」「天池」「蟹池」の三つの池が記載されている


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案内板


マークした場所は、埴生大池の駐車場。