古来より「池の神」が守る島
対馬という島が大好きだ。
里池、城池、ダムなど離島色豊かな池めぐりも味わい深いし、夜の町の顔もいい。それだけでなく何ともいえぬ相性のようなものも感じていて、それもそのはず、五百年前に対馬を開いた宗氏の守護神であり、古来から島の守り神とされてきたのが「池の神」。
幻の城とされるその居館は「池の城」とも「池の屋形」と呼ばれ、中にあった男池と女池には男神、女神が祀られていたそうだ。埋まってロストレイクとなった大池という池もあったようだが、男池、女池の別称であろうか。
屋形と池は現存していないが、池神社が今も町の重心のように鎮座している。
全国の池神社をみてみると、牛島(香川県)、壱岐島(島根県)といった離島のほか、関西の巨大ロストレイク巨椋池跡にある大池神社、奈良県下北山の七不思議ポンド明神池にも「池神社」がある。