南谷池ダムという「ダム便覧」から削除されたという石田川水系・堤高26.5mの謎のアースダムの溜め池を探して、まず北側の池に。ここはダムスペックに近そうだったが、現地の看板によれば三谷池という池だった。
残りの二つの候補を訪ねんと進む。先の三谷池と同じく害獣除けゲートを自分で開けて入る。そこから先の道はダートだったので、念のため駐車スペースのあった弓削神社にハイエースをデポし、そこから徒歩で。
最初に現れた梅原池(仮称)もそこそこ堤高はありそうだったが、どう見ても26.5mまでの高さはない。
さらに1kmほど上り道を歩いていくと、「エゴ谷沢」という看板のある場所に。道のかたわらにはコンクリート水路があったが、支流の流れ込みになっている。
さらに水路に沿って上流へと歩いていくと、隣を流れる沢が水路に合流するポイントに出た。
ここが用水の取水口になっている。
この先も林道はつづいてはいるが、どうも候補の池からはどんどんはずれていく感じだったので、とりあえず先ほどのエゴ谷沢まで引き返すことにした。
この近くに池があるはず。沢が流れ込んでいるということは、沢をたどれば池にアプローチできるかもしれない。
往路では気づかなかったが、よく見れば沢沿いに踏み跡のようなものがある。用水をまたいで先に進んでみることにした。
しばし歩くと、谷を塞ぐように目の前に石造りの堰体らしきものが。
期待が高まる。
上に上がると、おお・・素晴らしい池。
立地が立地だけに隠れ池の表情。
この池は下にあった梅原池(仮称)と同じく、取水操作ハンドルに三角屋根が取り付けられている。
他の地域ではあまり見ない造形。この地域の池の慣しのようだ。
上から堰体を見るが、ダムスペックには足りない感じで、南谷池ダムの特定には至らなかったが、思いがけない池に出会うことができた。



もうひとつ人工物があるのだが、このサークルは何だろう。