さくらがわだむ。
ダム下はサンセット海岸
もとは離島だったが、橋で九州本土と往来できる平戸島を経由し、世界最大級の径間長をもつトラス橋である生月大橋によって船を使わずクルマで上陸することができるようになった生月島(いきつきしま)。
この島には離島の生活を支えてきた個性的なダムやため池が点在している。
なかでも桜川ダムの印象は強い。重力コンクリート式ダムの直下に広がるのは大海原だけ。堰体下は一軒の民家も農地もなく、いきなり海岸になっている。小さなダム湖はまるで、膨大な水をたたえる海に向かって挑みかかるドンキホーテのようだ。
ダムサイトにある銘板によると、生月町が管理する上水道用ダムとのこと。堰体下に小さな小屋があるがこれがポンプ施設のようだ。下には海しかないから、導水管によって人が住んでいるところまで水を送っているのだろう。
堰体クレスト部にある洪水吐の穴を通して、青い海が見える。なんとも不思議な光景のダムだった。
堰体横に舗装駐車スペースあり。
生月大橋。
マークした場所は駐車スペース。