水辺遍路

実踏・日本の湖沼 8,150湖

小松ヶ池(神奈川県三浦)

【小松ヶ池公園。お松ヶ池】
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三浦半島では希少な、釣りができる公園池。

小松ヶ池は京急線の車窓から見える。小松ヶ池公園として整備されており遊歩道がある。また、三浦半島最大クラスの渡り鳥が訪れる水辺。また、公園化された池としては三浦半島では希少な、へらぶな釣りのできる野釣り場でもある。市の設置看板により釣りの公認が示されているが、投げ釣り、撒き餌の禁止といったルールもある。また、外来種の亀が棲みついているとの注意看板があった。カミツキガメであろう。
堤がある側にはコンクリート製の親水デッキが設けられており、釣り台を据えるための配慮であろうか、スロープを切り欠いたフラット面が五座ほど設けられている。
桜祭りの時期に臨時駐車場が設けられるほかは公園の駐車場がないので、アクセスは京急線の三浦海岸駅か三崎口駅から徒歩で1kmほど。


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釣り人(左から2016年5月、2015年2月、2011年6月)

 

野鳥、動植物の宝庫で、河津桜の名所。

植物はキケマン・シミツゲ・ヨシ・ラクウショウ・オオシマザクラ・ウキヤガラ。
野鳥は、ゴイサギ・コサギ・オナガカモ・ヒドリガモ・カルガモ・カイツブリのほか、カワセミも。
河津桜の開花は早い年は1月下旬から。開花期には堤の上に出店もある。
構造的に溜め池と考えられるが、どのような経緯でいつ造られたかは調べてみる必要がある。
現地で確認できたものとしては、枡型の余水吐と思われる設備だけだが、このコンクリート枠にはハンドルで開閉操作できる小さな水門が付いていた。ただ、平常時に取水する設備は見あたらなかった。堤の右岸側に小さな土管が突き出ていたが、用途はよく分からなかった。
堤前面は遊歩道と釣り座があり増水時には水没しそうなほど水面が近い。余水吐の高さとほぼ同じである。

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左から、余水吐、土管(鵜が昼寝している)、堤の前面。


お松が池の伝説も。

昔、お松さんという働き者の嫁が、姑にたくさんの田植えの仕事をやらされ、夕日にむかって、あと1時間もあれば終わるのにと言ったところ、太陽が30cm、60cmと高くなった。
お松さんは田植えをやり終えることができたが、そのとたん、あたりは暗くなり田んぼごとお松さんは水にのまれてしまった。あとに残った沼が、この「お松ヶ池」。
お天道さまは、お松さんを救ったんだか、罰したんだかよく分からない展開。ただ池と伝説だけは残った。
同名の池として、兵庫県神戸にも小松ヶ池があるほか、新潟県南魚沼にお松ヶ池という池も。小松ヶ池は「お松ヶ池」という別名もあり、なぜか新潟もここも同じく「お松さん」という嫁が姑に厳しく家の仕事を指導を受けた末に池で死ぬ。嫁の名と伝承の構造が同じことは、じつに興味深い。

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堤の天端上の道路に出店が。
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案内板。(左5枚は2019年。ほかは2016年)


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池の横を京急線が通る。
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池左岸遊歩道の中ほどにある弁財天。ここから崖線上に出る階段もある。


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堤の下流側には小さな農地。


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堤上にある水神や記念碑。


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柵のない親水護岸ゾーンには、ベンチのほか釣り台が据えやすいフラットな切り欠きが五座。
公園化にあたり、釣りゴコロのある人が設計に携わったのか、地元の要望があってのことか。いずれにしても、公園ではあまり見たことのない、心にくい配慮です。

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