轡堰とならんで三浦半島随一の内水面を誇る小松ヶ池(とはいっても周囲長500mクラスではあるが)。
ふつうにこの池にアプローチする際はインレットの高台住宅地側からとなる。
小松ヶ池公園の案内板とトイレは、この住宅地側にあり、池に行くためには二車線道路を渡り、ちょっとスリリングな階段を下って京急線のガード下をくぐる。異界への門のようだ。
木道が池のインレット側湿原へとつづいている。左手にいつも気になる池があるのだが、名は分からない。特に明確な流入口、流出口も見あたらない水たまり状の池塘だが、毎回、水がたまっていて、小松ヶ池公園の案内板にも池として記載されていた。
すぐ隣は小松ヶ池だが、不思議なことに水の色が違って見えた。ちょっと青みがかって見える。これみよがしな青ではなく、個人的にとても好きな色。底が透けるほど浅い池なのに、空は曇っていたのに、なぜこんな色が出るのだろう。
池の色は不思議。基本的には鏡のようなものなので、きれいな青空がスッキリ映り込めば青くなるはずですが、水質や水深、溶け込んでいる鉱物性の物質、風による波立ち、周囲の木々や建物などの映り込みといったさまざまな条件で色が変わってきます。池の写真を撮るときには、池という鏡に何を映り込ませるかを考えるとおもしろくなるのでは。でも、この池のように曇り空なのに不思議な色が出る池もあって不思議です。