かもだおおいけ。
最果ての地には、最果ての池がある
針のような二本の岬が東に向かって競い合うように伸び、一方の先端は四国最東端に達している。蒲生田岬だ。
この岬へと至る細長い半島を縫って走る隘路を延々と進んでいった先に、ようやく猫額の平地にのった集落と田畑が現れた。蒲生田の集落だ。
ここ蒲生田を抜けた先の先、灯台のある岬先端のかたわらに奇跡のような蒲生田大池がある。
岬の先端で海岸と線一本で隔てられただけの淡水湖。
もとは入り江だった場所が砂州でつながった海跡湖といってしまえばそれまでだが、なぜかそういった池たちは孤島の離れ座敷や長い岬の奥離といった隔絶の地に、ひっそりとたたずみ、最果ての空気のようなものには、いつも魅了される。
池のヌシや池伝説というようなものは見つけることはできなかったが、池から見える紀伊水道沖に浮かぶ伊島にかけて、「岬の橋杭」伝説が伝わっている。
また千年ほど前の大津波の痕跡が池底に残っている可能性があるとして、2010年と2011年にボーリング調査が入っている。


蒲生田大池で見つけた不思議なモノ
インレット側の湿原




紀伊水道と岬側






駐車場と案内板



Googleマップ
マークした場所は駐車場