飯縄山西麓の戸隠高原の北はずれにあり、古池と隣接。
戸隠神社の雨乞い神事にこの池の水が使われていた。流入口と流出口がないと案内板には記されていたが、空撮写真では流入口のようなものが見える。
インレット側から湿原化が進行しており、航空写真などを見ると水面がなくなってしまうこともあるようだ。訪れたときはかなり水が多い状態で、遊歩道の足もとまで水が迫っていた。
池をのせた高原は、古池を経てゆるやかに黒姫山へと雄大な斜面をもたげていく。黒姫山の山頂には、峰ノ大池という池がある。大蛇の呪いで蛇体へと変化(へんげ)した姫が、お伴を連れて人里を去り黒姫山に逃れた。姫は山頂の池で身を投げるが、お伴の女性が身を投げたのが、ここ種池だったという。女性の名は、お種だった。
黒姫山の登山口から徒歩10分ほどで、「種池」を示す分岐が現れる。行程は木道が整備され勾配もゆるい。