7年ぶりに出現した幻の湖。
列島に蹂躙し大きな被害をもたらした2018年の台風24号だが、この大雨によって奥日光の小田代ヶ原では2011年以来、7年ぶりとなる小田代湖が出現した。
小田代湖という名の湖沼は正式には存在しない。数年に一度クラスの豪雨のあとに小田代ヶ原が水没して生まれた景観は、ここをフィールドにするカメラマンにとっては待ちに待った奇跡の画題であり、憧れをこめていつしか「小田代湖」と呼ぶようになったのだろう。
2018年10月出現の小田代湖は紅葉のタイミングとシンクロし、最高の一枚を狙うにはまたとないチャンスとなった。
残念ながら訪れたのは小田代湖出現の前の週。そこにはただ、草もみじの平原が広がっていた。
マイカー規制区間にあるため、アクセスはシャトルバスか徒歩、自転車で。
ラムサール条約登録湿地。
数年に一度、出現する幻の池はほかに高知県室戸市の池山池、静岡県浜松市の池の平があり、日本三大幻湖とでも呼びたいところだが、幻というだけに全国各所にまだ知らぬ幻湖もありそうだ。